「遠い大都会/東京」昭和の鉄道を描く
「僕の昭和スケッチ」イラストエッセイ180枚目
この絵は、僕が高2の時に東京へ行った時に乗った東海道本線の特急の記憶です。調べてみると東海道本線には様々な列車があり、この記憶が正しいのかどうか、、、それは実のところ僕にも分かりません。あくまで、僕の記憶の中の東海道本線です。
さて、僕の郷里は岐阜ですので、東京へは岐阜から名古屋経由で新幹線で向かう訳です。今回は近距離の岐阜/名古屋は端折って、昭和の頃の名古屋→東京への旅について書いてみます。
今では東京へ行くと言ってもごく普通の話ですが、僕が高校時代(昭和45年頃)は東京へ行くというのは本当に遠い街へ行くという感がありました。
名古屋/東京の所要時間
現在では「新幹線のぞみ」で=約1時間40分。速いですね。
それが、2027年に予定通りリニアモーターカーが開通すれば何と40分。
全く信じられないような速さです。(笑)
けれど、僕が初めて中学の修学旅行で東京に行った頃や、高校時代に出版社に作品を見てもらうために上京した頃は、確か「新幹線ひかり」で名古屋→東京=約3時間。ひかりは当時最速で「夢の超特急」、「翼のないジェット機」などと言われましたが、それでも3時間かかったのです。
ですが、僕らは新幹線をまだ使いませんでした。
新幹線は料金が高いという時代で、中高共に何と東海道本線「特急こだま」で僕らは東京へ向かったのです(上の絵)。
所要時間は何と東京まで約6時間程。今なら東京→博多5時間です。(笑)
これは、さすがに結構疲れました(o^^o)💦
特に座席が今程リラックスできるものではなかったので尚更でした。
お尻も痛くなりました、、、
『かなり乗ったなぁ・・・』と思った辺りでようやく「浜松〜」というアナウンスを聞いてウンザリした記憶があります(浜松はまだ半分未満)。
『東京は遠い!』
やっぱり、次からは新幹線に乗ろうと心に誓ったのでした。
名古屋/東京間でこれですから、九州、四国、東北、北海道から東京へ向かう人にとっては、それはもう長い長い電車旅だったかと思います。
僕らの時代、東京はまさに遠い大都会だったのです。
*ちなみに、名古屋/東京の所要時間を江戸時代から見てみると
江戸時代(徒歩) 約9〜10日間
明治時代(電車) 約12時間
昭和40年頃(新幹線ひかり) 約3時間
平成4年頃(新幹線のぞみ) 約1時間30分
2045年開通予定(リニアモーターカー) 約40分
(時間はおおよそのもの)
自戒
10日かかった距離を6時間で泣いていてはいけません(笑)
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