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「ツチノコを探せ!」未確認生物大捜索/昭和オカルトブーム

「僕の昭和スケッチ」イラストエッセイ178枚目

<「ツチノコを探せ」全体 © 2023もりおゆう 水彩/ガッシュ 禁無断転載>

「出た〜っつ、捕まえろ〜〜〜!」

なんて大騒ぎ、覚えていますか?
1970年代、ツチノコは未確認生物(UMA)として日本中を賑わしました。
網や捕獲棒を手に山中や草むらをツチノコを追って探し回る探検隊がテレビにも登場しましたね(笑)

面白いところでは、ツチノコは日本酒が好きだとか、イビキをかくとか、チーと鳴くとか、色々な風評も流れ、ついには賞金付きの手配書なるものまで出現! ちなみに我が郷里岐阜は目撃証言が多いので有名。東白川村では毎年5月に「つちのこフェスタ」も行われているそうです。1970年代は、オカルトブームの時代でもあり、そんな時流に乗った怪ヘビ君でした。

しかし、結局その姿は発見に至らず、ネズミを飲んだ蛇だったり、非常に外見の似ているマツカサ蛇の誤認だったり、、、残念な結果となって今に至っています。漫画「幻の怪蛇バチヘビ*」や「ドラえもん」などにも登場し、子供たちを大いに楽しませた珍獣でもあります。

*ツチノコは、地域によって「槌ノ子」、「野槌(ノズチ)」、「バチヘビ」などとも呼ばれ、実は古くから日本の書物にも登場している妖怪だと言うことは意外と知られていません。


*上の絵、左中央は「信濃奇勝録」に登場するツチノコの模写。左下は、「和漢三才図会」に記される野槌蛇(ノズチヘビ)の同じく模写。
*「幻の怪蛇バチヘビ」作/矢口高尾 
 「釣りキチ三平」と共に1974年講談社出版文化賞受賞

<©2023もりおゆう この絵と文は著作権によって守られています>
(©2023 Yu Morio This picture and text are protected by copyright.)


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