【ニンジャスレイヤーTRPG】ヤクザの事務所 Side M【DIYシナリオコン応募作品】
１.始めに
このシナリオは「ニンジャスレイヤーTRPG」第２版の環境に対応したシナリオである。新規作成ＰＣ３人程度での挑戦を想定している。想定される所要時間は２時間程度。
本シナリオはさゆーりん=サン主催『ニンジャスレイヤーTRPGシナリオDIYコン』に際し、筆者が初めてNMとして回したオリジナルシナリオをnoteに纏めたものであり、シナリオ内容、noteの編集等々拙い点が多々あることを前もってお詫びしておきたい。
本シナリオは公式シナリオ『ヤクザの事務所』を同シナリオに登場するボスニンジャ、『ブラックマンバ』の視点から書き下ろしたものであり、戦闘のみのシンプルな内容となっている。このシナリオをキャンペイグンのフックとして、ネオサイタマのフリーランス傭兵ニンジャたちの物語を展開していくのも面白いかもしれない。
▼公式サンプルシナリオ『ヤクザの事務所』
https://diehardtales.com/n/n8e9b971ed501
NM向け記号解説
：「ドーモ、ニンジャスレイヤーです」
のような「：」から太字の文章が続く形になっている文は、シナリオの進行に合わせてNMが読み上げる文であることを意味する。「：」の前に発言者の名前や、読み上げるにあたっての条件が書かれていることもある。通常の太さの説明文の中に、太字の「セリフ」が挿入されることもあり、その場合は前後の文章を見てその「セリフ」を、いつ、だれが発するべきなのか判断すること。
「イヤーッ！」（命中判定）「グワーッ！」
のように、内部に判定や条件が書かれた（）で文章が区切られている場合、判定が成功するか、シチュエーションが条件に合致していないと、それに続く文章は読み上げられない。
＜DKKが最も高いキャラクター＞の前に、赤黒い影が現れた。
といった「条件」が＜＞で囲まれている箇所が出現した場合は、そこにその条件に適合するキャラクターの名前を入れる。
※ＮＭの情報：この部屋にはニンジャスレイヤーが潜んでいる。
のように『※ＮＭの情報』から始まる文が枠に覆われている場合その枠内の情報はＰＬに開示することが想定されていない情報であることを意味する。
これらの文にはＮＭの判断により、自由に修正を加えて構わないが、重要な情報が失われないように注意すること。
２.募集用テンプレート
第２版セッション：ヤクザの事務所 Side M
シナリオの方向性：マンバ
日時：
想定時間：2～3時間程度。
募集人数：2～3人
募集条件：新規作成ランダムor11スクラッチに+初期万札10で作成。かつ、全員ニンジャネームに『マンバ』と入れること。参加者のうち一人は『ブラックマンバ』(公式サンプルシナリオのデータを参照)をPCの代わりにプレイすることも可能。
危険度：★★（キャラロスト可能性あり）
開催場所：
その他：マップとキャラシートにGoogleスプレッドシートの使用を想定。
参加表明：
備考：
概要：君たちは恐るべきコブラカラテの使い手であるニンジャ、ブラックマンバを筆頭としたフリーランスの傭兵ニンジャクラン《オールマンバ》に所属する傭兵ニンジャである。
ヤクザ事務所のヨージンボとして、その実力で数多のモータルやサンシタニンジャを黙らせてきた君たちは、今日の仕事先であるブラッドカタナ・ヤクザクランの事務所へと向かうのだった。
３.導入
ＮＭ：君たちは恐るべきコブラカラテの使い手であるニンジャ、ブラックマンバを筆頭としたフリーランスの傭兵ニンジャクラン《オールマンバ》に所属する傭兵ニンジャである。
《オールマンバ》は主にヤクザクランからの要請を受け、依頼金全額前払いでヨージンボ契約を結ぶことを主なビズとする傭兵ニンジャ派遣集団であり、ボスのブラックマンバを筆頭に、ヘビ・ニンジャクランやコブラ・ニンジャクランのソウル憑依者を中心とした十数人の傭兵ニンジャが所属している。
その実力でこれまで数多のモータルやサンシタニンジャを黙らせてきた君たちは、本日の仕事先であるブラッドカタナ・ヤクザクランの事務所へと向かうのだった。
※ＮＭの情報：
ブラックマンバの扱いについては、
①ＫＰＣとして出したり
②ＰＣのうち一人をブラックマンバとしたり(公式シナリオ『ヤクザの事務所』をプレイ済みのＰＬが望ましい)
③そもそも今回はＰＣ達のみが派遣されており、ここには来ていないことにしたり……と、ＮＭの判断により柔軟に対応してよい。
ＫＰＣとしてブラックマンバを出す場合や、今回はＰＣ達のみが派遣され、ブラックマンバがそもそも事務所に来ていないとする場合は、後述のWasshoi！エントリーの際に(③の場合は同時にブラックマンバがエントリーするなどして)身体を張ってＰＣ達を逃がすように立ち回るとよいだろう。(その場合、ブラックマンバはニンジャスレイヤーの手により爆発四散することとなる。)
なお、本シナリオにおけるブラックマンバ及びキヨシのデータは、公式シナリオ『ヤクザの事務所』のデータに準じるものとする。
※ＮＭの情報：ＰＣ達がヤクザクランの事務所に到着し、ソウカイヤからの襲撃が来るまでの間に軽いRPを挟ませたりしてもよい。ブラッドカタナ・ヤクザクランがソウカイヤからアサシンを仕向けられていることをグレーターヤクザのキヨシから語らせたり、オイランを呼んでＰＣ達を接待させるなどの描写を入れるとPC達がニンジャのヨージンボとして雇われていることをより実感できるだろう。
４．カチコミ
ＮＭ：君たちがヤクザクランの事務所に到着し、暫しの間ヤクザや奴隷オイランからの接待を受けていると……突然、事務所の入口の方からクローンヤクザの叫び声やスモトリヤクザの断末魔が響き渡りーー君たちのいる広間の扉が乱暴に開かれた！
扉の向こうから現れたのは、クロスカタナのエンブレムをあしらった装束に身を包んだ4人のニンジャ……ソウカイヤのアサシンだ！
キヨシ：「ザッケンナコラーッ！ もはやソウカイ・シンジケートなんざ恐るるに足らねえ！ ブラックマンバ＝サンたち！ やっちまってください！」
ＮＭ：現れた4人の刺客を見て、君たちの依頼人であるグレーターヤクザの『キヨシ』が啖呵を切る。
ブラックマンバ：「フハハハハハハ！ 良かろう。サンシタニンジャが何人来ようと、我がコブラ・カラテの前に敵はない！」
「ドーモ、ソウカイヤの皆さん、ブラックマンバです！」
ＮＭ：キヨシの言葉に応えてブラックマンバがアイサツをする。君たちも続けてアイサツせよ！
……
ＮＭ：「ドーモ、マンバの皆さん。我々はソウカイシンジケートです。そこのヤクザの首を頂いていく！」
ＮＭ：さあ、組織の後ろ盾を得て自分が強くなったと勘違いしている身の程知らずのサンシタに、現実を教えてやるのだ！
◆◆◆戦闘開始な◆◆◆
▼勝利条件▼
『キヨシ』とブラックマンバを生存させたまま敵ニンジャを全員爆発四散させよ！
※ＮＭの情報：勝利条件は戦闘開示と同時に公開することを想定している。想定難易度やＰＣの編成、敵ニンジャの数に応じて勝利条件から『ブラックマンバの生存』を取り除いてもよい。ただし、いずれの場合でも依頼主である『キヨシ』は守らなければならない。
戦闘用マップ『ヤクザの事務所』
殆どの場合、一番左側にある大広間のみ使用することになる。(そのため、より簡易に一部屋のみのマップを用いてもよい。)
また、難易度に合わせて適宜回復アイテムマス(スシの入った冷蔵庫)などを配置するとよいだろう。
敵ニンジャ：ソウカイヤ・サンシタズ
本シナリオの敵ニンジャとして出すニンジャは、公式シナリオ『ヤクザの事務所』をプレイするような、作成直後あるいは精々余暇を１、２日程度終えたような程度のサンシタニンジャが望ましい。
【サンプル・サンシタチーム】
◆ ブラッドマサカー（種別：ニンジャ）
カラテ 6 体力 6
ニューロン 5 精神力 5
ワザマエ 5 脚力 /N
ジツ 0 万札 0
攻撃/射撃/機先/電脳 6/5/5/5
回避/精密/側転/発動 6/5/5H/-
◇装備や特記事項
E.マサカリ(カタナ読み替え)
『●戦闘スタイル：強攻撃』：全『攻撃判定』が難易度+1となり、全攻撃が『痛打+1』となる。
連続攻撃上限が3となる。
『●戦闘スタイル：精密攻撃』：【ワザマエ】で『攻撃判定』を行う。
『サツバツ！』は【6,6,6】、『ナムアミダブツ！』は【6,6,6,6】となる。『痛打』は発生しない。◆シャドウアサシン （種別ニンジャ）
カラテ 3 体力 3
ニューロン 5 精神力 5
ワザマエ 4 脚力 3/E
ジツ 0 万札 0
攻撃/射撃/機先/電脳 3/4/5/5
回避/精密/側転/発動 4/4/4/-
◇装備や特記事項
E.アサシンダガー
『●戦闘スタイル：フェイント攻撃』：イニシアチブ値が自分より低い敵だけを攻撃する場合のみ選択可能。
このフェイズ中に攻撃する敵全てを『崩れ状態』とみなし、さらにこの攻撃を【カラテ】/【ワザマエ】どちらで『攻撃判定』してもよい。
【カラテ】の場合は通常どおり『サツバツ！』と『ナムアミダブツ！』が発生し、【ワザマエ】の場合はそれぞれ【6,6,5+】と【6,6,6,5+】で発生する。
『●戦闘スタイル：精密攻撃』：イニシアチブ値に関わらず選択可能（補足）。
【ワザマエ】で『攻撃判定』。『サツバツ！』は【6,6,6】、『ナムアミダブツ！』は【6,6,6,6】となる。『痛打』無効。
◉常人の三倍の脚力
◉経験不足 味方ニンジャ一人が爆発四散するまでの間、
このニンジャの回避ダイスは-1される。(反映済み)◆ウインドラット （種別：ニンジャ）
カラテ 2 体力 2
ニューロン 4 精神力 4
ワザマエ 2 脚力 2/N
ジツ 2 万札 0
攻撃/射撃/機先/電脳 2/2/4/4
回避/精密/側転/発動 3/2/4/6
◇装備や特記事項
☆カラテミサイルLv.2
☆◉カラテミサイル触媒
◉経験不足 味方ニンジャ一人が爆発四散するまでの間、
このニンジャの回避ダイスは-1される。(反映済み)ＮＭ情報：サンプルチームはカラテの高いブラットマサカーをリーダーとし、取り巻きニンジャ二人にはどちらかが1ターン目で落ちる想定で『◉経験不足』のスキルにより回避ダイスを削ってある。
☆カラテミサイルや◉トリガーハッピー、◉スリケン乱射のような遠距離から大きなダメージが狙える手段を持ったニンジャを敵ニンジャとして出す場合、体力は1～2程度にすることが望ましいと思われる。(クローンヤクザと違い、サンシタニンジャは少ないとはいえ回避ダイスを持っているため。)
５．戦闘終了
ソウカイヤニンジャを全て爆発四散させる、あるいはPC全員が爆発四散する、グレーターヤクザのキヨシが死亡するなどした場合、戦闘シーケンスを終え、エンディング処理に入る。
(⇒７．評価と報酬)
６．オプション：Wasshoi!エントリー
ソウカイヤのサンシタ達が想定よりもアッサリと全滅してしまった場合や、逆に想定よりもかなり苦戦している場合、NMがこのシナリオをキャンペイグンのフックにしたい場合、プレイヤーにニンジャスレイヤーTRPGの緊張感を味わってほしい時などにNMはこのオプションを選択してもよい。
この場合、NMは『ニンジャスレイヤー出現表』を振る、あるいは単に任意の場所にニンジャスレイヤーを配置し、次のターンからPC達を抹殺しに行くぞという圧をかける。(これはPC達へのニンジャスレイヤーの顔見せという要素が強いため、ニンジャスレイヤーの行動開始までは少なくとも一ターンの猶予を持たせ、窓などからの脱出を試みることが出来るようにすること。)
７．評価と報酬
戦闘シークエンスが終了し、ストーリーの区切りがついたところでエンディングに入る。
最終的な報酬額などはＮＭの裁量となるが、ここでは幾つかの結末に応じた例を提示しておく。なお、特に万札は敵ＮＰＣから万札をドロップさせるか否かに応じて調整すること。(今回の場合、最終的な報酬額に纏めてしまうのがよいかと思われる。)
Ａ．ソウカイヤのニンジャを全て爆発四散させ、キヨシもブラックマンバも生存した。
⇒万札２０、名声＋２、余暇４日
Ｂ．キヨシもブラックマンバも生存し、ソウカイヤを退けたが、ソウカイヤのニンジャを逃がした。(リーダー格のニンジャが倒された場合に敵ニンジャが逃走する、ＰＣが一人爆発四散した場合にニンジャスレイヤーを乱入させ残りのＰＣ達を逃がすなど)
⇒万札１５、名声＋１、余暇４日
Ｃ．キヨシは生存しているが、ブラックマンバが死亡し、ソウカイヤのニンジャも逃がしてしまった。
⇒万札１０、名声＋０、余暇３日
Ｄ．キヨシが死亡した。
⇒依頼人の死亡により報酬・余暇無し、名声－１
ただし、キヨシの死亡を次のシナリオのフックにするなども考えられるため、適宜アレンジをするとよいかと思われる。
８．終わりに
今回はＤＩＹシナリオコンにニンジャスレイヤーＴＲＰＧ初シナリオでもある拙作を応募させて頂いた。
戦闘のみの非常に単純なシナリオな上、noteでの記事作成は初めてであるため、見苦しい点が多々あったかと思われるがご容赦頂ければと思う。
ソウカイヤとマンバ達の立場を変えて、ソウカイヤがケツモチしている事務所のヨージンボとしてPCが派遣される……などと読み替えれば忍殺ＴＲＰＧ初心者の戦闘お試しシナリオにもなると思われるので、拙いシナリオではあるが是非機会があればプレイして頂ければ幸いである。
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