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0から始める音楽理論(アカペラ)

〜音楽未経験の私が編曲・作曲できるようになるまで〜

概要

このページでは、楽器未経験だけど今から編曲・作曲できるようになりたいっ!
という方が「まず何をしたら良いのか」「何をしたら成長が早いのか」みたいなことを、私の今までの経験を通じてお伝えしたいと思います。
「初級〜中級レベル」くらいに考えてもらえたらいいかなと。
(私もめちゃ詳しいわけではないので予防線を張りたい笑)

私はアカペラで音楽を始めた人間なので完全にアカペラ寄りのお話になります。
でも、他ジャンルの方もアプローチは似ている部分があるかもしれないので、
ある程度参考になるかも(?)

※リンク先は私が利用していたものを載せます。安全かどうかとかはご自身で判断してね。大丈夫だと思うけど。。

0. 自己紹介 〜音楽のお勉強を始めたのは大学3年生〜

タイトルにある通り、私は大学まで音楽経験はありませんでした。
高校はなぜか美術選択だったし。ちなみに中高の部活は陸上部の中長距離です。
でも、音楽聴いたりするのはとても好きで何かきっかけがあれば音楽やってみたいなぁみたいには思ってました。
そして大学2年生の時に、「楽器やってなくても歌なら音楽始められるかも...?」
と思い、アカペラサークルに入りました。

しかし入サ後、簡単に順調な音楽ライフが始まるわけではなく。。
中途半端な時期に入ったのもあったせいかバンド(演奏する1グループ)にあまり誘われず、3年生になる次の年に残るバンドがほとんどありませんでした。

他の音楽系サークルがどのようにバンド組んでいるかわかりませんが、私が所属していたアカペラサークルでは、「楽譜を書く人」がバンド作りの中心になることが多く、バンド活動もやはり楽譜なしでは始められない状況でした
そこで「じゃあ自分が「楽譜を書く人」になればバンド作れるんじゃん?」と思い、書ける人になるためのお勉強や作業を始めました。@3年生の7月(今年で5年目)

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なので、なーんにも音楽とかやってこなかった人でも、これを読んで実践すれば書けるようになります!(たぶん)
すでにバンドあったりで、自分が書かずに済んでいる方もぜひ書こう〜
バンドメンバーみんな書けた方がなんかカッコイイし、演奏に深みが出ますよ。

[要点]
⇒誰でも楽譜は書ける

1. 【入門編①】用意するもの

用意するもの:PC、電子キーボード 以上です

PCは楽譜を書くために必要です。
紙の五線譜に手書きより、音を再生できたり、編集が楽なので用意しましょう。
あとはとにかく調べる!動画を観る!聴く!ために。

電子キーボードはコード(音楽の進行を決める音色の構成みたいなの)をイメージするのに必要です。
当サークルでよく使っていたのは、これです。(通称:えだまめ)
 ・CASIO(カシオ) 32ミニ鍵盤 電子キーボード SA-46 [ミニキーボード]

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なくてもなんとかなりますがこれもあった方が楽だし、なんか音楽やっている気分にもなれるので笑
コードは編曲・作曲においてめちゃ大事です。音楽理論大部分がコードなんじゃないかな。。。

[要点]
⇒PCと電子キーボードを用意する

2. 【入門編②】音楽理論のいろはを学ぶ

楽典 (古い方のリンク切れしてる?)
楽典を読みましょう。(ぶん投げ) ざっくりとでいいので一周読みましょう。
知っているパートとか使わなそうなパートはどんどんすっ飛ばしていいです笑
中学までの音楽の授業の復習+αです。各パート大して文量はないので頑張って!

○楽典を読むべき理由
 ・音楽の専門用語やルールを知らないと音楽理論の説明がわからないから
 ・専門用語を使うことで練習等でスムーズにイメージ共有できるから
 (英文(楽譜)を書く前に英単語(専門用語など)覚えるのと同じ。)

アカペラ村
アカペラ村などのサイトから、正解の演奏・音をインプットしまくろう。
アカペラ村は世界中のアカペラグループの演奏動画やライブ情報、アカペラ関係の音楽理論の紹介をしているサイトです。
紹介しているたくさんの動画を見てすげぇってなりましょう。
どのバンド見たらいいのかわからないって方は、バンド名の横に書いてある数字(投稿数)が多いバンドを見ればいいと思います。
もちろん演奏動画はyoutubeとかでもいいです。

↓オススメのすげぇバンド(他にもたくさんありますが)

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ここで重要なのは「プロの演奏を聴く。正解の音を知る。」ことです。
学生にもたくさん上手い人がいますが、まずはプロを聴きましょう。
(上手い学生を自分の耳で探せるようになりましょう笑)
特に海外の有名バンドのプロはちゃんと正解の音を教えてくれます。
20個くらい動画見終わってる頃には、正解の音がわかる「耳」ができてきます。
(音楽未経験者はこの「耳」ができてないことが多いので。。)

○「耳」を作るメリット
 ・楽譜書くとき、間違った音を選びにくくなる
 ・演奏練習するときハモっているかハモっていないかわかる
 ・積み方(格パートがどの高さで歌うか)による音色の違いがイメージできる
 →何が良いか、上手いか、綺麗かが判別できるようになる。

[要点]
⇒楽典を読む。プロの演奏動画をたくさん観る。

3. 【入門編③】楽譜作成ソフトを触る

PCに無料楽譜作成ソフト「MuseScore」をインストールしましょう。無料だけど十分に機能が備わっていると思います。

まずはメニューとかパカパカ開いてみて、どんな機能があるのか見てみましょう
次に、新規作成 or 既存のアカペラ譜面を開いて、編集・操作してみましょう。
例えば)・入力モード(左上Nマーク押下)にするとクリック位置に音符が置ける
    ・A〜Gの文字を打つとカーソル位置に音符が置ける("A"なら"ラ")
    ・矢印キーで、カーソルを合わせた音符の音階を上下できる
などなど。
既存の譜面は誰かから貰ってね。(上のリンクからもダウンロードできます。)

↓こんな感じの画面です

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「MuseScore 小節の消し方」みたいな感じでググるとすぐ操作方法が出てくるので、どんどん調べましょう。既にMuseScoreを使ってる先輩に聞くでもokです。
別ページで「MuseScoreを使いこなそう!」なるものを書こうと思うので、そちらを参照してもらえると上達が早いかも。

[要点]
⇒MuseScoreをインストールする。触ってみる。

4. 【入門編④】楽譜を書き写す

MuseScoreの使い方が大まかにわかったら、楽譜を書き写す作業をしてみましょう。
二つ紹介しますが、耳に自信がない方は① 自信ある方は②とかでいいと思います。

①PDFや紙のアカペラ譜面をMuseScoreで書き写す。
②演奏動画や音源を耳コピ(聴いた音そのままコピー)してMuseScoreで書く。

とにかく一つの曲を最後まで書き終えましょう
これもプロの曲がいいです。(part2. で聴き漁った曲で気に入ったのとか)
楽譜は先輩とかに聞いたりして、買ったり譲ってもらったりしましょう。
(転売禁止のものは注意してね)

②は完全にコピーできなくてもいいです。聞こえる音だけでも。
声部(パート)が増えれば増えるほど基本的に難しいです。4声やリバーブが深くない音源を選ぶとやりやすいかもですが、好きな曲を書くのが一番だと思います。
(ちなみに私自身はバンドスコアから拾えそうな音を書き写して、アカペラ譜面
 っぽいものを書いてました。ちょっとコスパ悪いのでオススメはしませんが笑)

○この作業のメリット
 ・MuseScoreの操作に慣れる
 ・正解の編曲(アレンジ)が学べる
  (音の積み方。シラブル。ベースの音とか)
 ・①だと符割(譜割)など、正しい楽譜の書き方がわかる
 ・②だと重なった音の聞き分けができるようになってくる
 →とにかくメリットたくさん。

[要点]
⇒MuseScoreでプロの曲を書き写す。

5. 【入門編⑤】まとめ・次章の紹介

「入門編」ということで、「まず何から手をつけたらいいか」みたいなことについて説明してきました。
ここまで来れば、もう編曲を始める準備はできている状態だと思います。
(もちろんいきなり編曲・作曲を始めてもいいんですが、part 1.〜4. はどちらにせよやると思います笑)

まずすべきことは「インプット」です。特に音楽未経験の方は、頭の中の引き出しや辞書が足りてないことが多いです。
たくさん曲を聴いて来た人も、その曲たちがどのように書かれているのか、どのような楽譜なのかを知らないと、「書く」ことは難しいと思います。
稀に、膨大な量の曲を聴きこみや楽器練習をして、感覚的に曲が書ける人はいますが、めちゃ時間がかかります。センスもお金も必要です。
(そもそも感覚的に書ける人はここまで読んでないと思いますが笑)

聴く人

次章(part 6.〜10. )では「編曲」を始めます。
書きたい曲考えておくといいかも。

ここまでお読みいただき感謝です。ではまた。

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