これは、鳥篭に記憶を集める少女の物語。|Innocent Forest
「Innocent Forest」
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この森で人はひとつ記憶を失う。
これは、鳥篭に記憶を集める少女の物語。
あなたは、森に迷い込む。
何かを忘れるために森を歩いて、どこかを目指している。
なぜか、そこへ行けば望みが叶う気がしている。だから歩く。
一晩彷徨ったかもしれない。迷わずすぐに着いたかもしれない。
そこには、屋敷が建っている。誰からも忘れ去られたような、でも誰かに大事にされている古い家。
二階の窓に、住人の影がある。カーテンが開いて、姿を現した少女はこちらを見下ろす。
少女は、あなたが訪れることを知っていたかのように、歓迎いっぱいの笑顔を見せて、屋敷へ招く。
「はじめまして。よく来たね。
どうぞ休んでいって。歩き疲れただろうから」
あなたは少女の客人になる。
ここで、あなたは望みを叶える。
何かを忘れたいということ。
あるいは――
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――以上が、このシリーズに共通するプロローグです。
現実を忘れて、ゆっくり過ごす。
一旦なにもかも忘れて気分転換したい。
そういう欲求があって、取り組んでおります。
第一話「灯の鳥」
このnoteほか、kakuyomuとpixivにまとめてあります。
同人誌
「Innocent Forest」は2014年に1冊目を発行した創作小説同人誌です。
コミティアで分類すると「N(文芸創作)」
文学フリマでは「エンタメ・大衆小説」
1話完結の短編連作で、いくつかのお話は「カクヨム」に掲載しています。
既刊は紙媒体・PDF形式ともにBOOTHで販売中です。
VRノベル
2017年には「FullDive novel」というメディアミックス作品ができました。VRゴーグルで読むADVのような、不思議な作品で、3Dアニメーションの挿絵を自由に眺めることができます。BGMもボイスもついた贅沢な短編になりました。
朗読
2019年には自主的に朗読CDを作成しまして、掌編をYoutubeで公開しています。両手が塞がっているときに活字が読みたい…という自分の欲求を反映したものでした。寝入りやお茶の時間にぜひ。
今後、WEBで楽しむ「Innocent Forest」の企画も始めたいなと考えており、noteに登録してみました。どういうかたちで発信すればいいのか、まだ検討中ですが、今回は使用感のテストも兼ねて投稿します。
どうぞよろしくお願いします。
Staff|文章:詠野万知子|イラスト:ムニャ
お手紙企画|2020~2022
2020年4月より、「お手紙企画」をはじめました。
そして2022年3月に完結しました。
見届けてくださった方、ありがとうございます。
本編はWEB各所に掲載しています。このnote、Twitterが読みやすいです。また、2022年5月には追加エピソードなどを含めて本にしました。
森から届くささやかなエピソードを記したお手紙です。
寝る前とか、のんびりしたいときに眺めてもらえたらと思います。
BOOTHで販売中です。
※今後のイベント(COMITIA、文学フリマ)にも持っていく予定があります。
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