いつかやり直そうと思う時が来るなら
途中退場は挫折だろうか。
名刺に「ライター」と上書きして一年くらいは、ずっとそんなことを考えていたような気がする。会社を辞めてしまったことに関する罪悪感のようなものが、心のどこかにあったのかもしれないけれど。
私自身まだサーカスの綱渡りみたいな心境が否めないし、ときどき真っ逆さまにネットへ落ちたりもしているけれど、どんな媒体の何であれ、書いたものが喜ばれるのはとてもうれしいことだし、何よりも「生きているな、私」という実感がひりひりと湧いてくる。誇らしい気持ちになることさえ