estie CTOを退任しました

ご報告

突然のご報告ですが、2020年10月をもって株式会社estieを退職しました。

退職理由は、このタイミングで新たなことに挑戦しようと決断したことに因り、トラブルなどがあったわけではありませんのでご安心ください。挑戦の内容については後述させていただきます。

estieのお客様、創業者・CTOとしての活動にご協力いただいた皆様、株主の皆様、そしてなによりestieで社員・業務委託問わず一緒に働いてくれたみんなに心から感謝しております。この場を借りて、皆様に御礼を申し上げたいと思います。

estie創業までの振り返り

estieは、2019年4月に代表の平井と創業しました。2018年の頭に中高同期である平井に急に呼び出され、「なにかおもしろいことしよう」と言われたのが始まりでした。

当時NTTドコモでネットワーク品質のユーザ体感を機械学習などを用いて分析・可視化するプロジェクトを担当していました(いわゆる機械学習エンジニア)。

ただ入社前からやりたいことはあって、「触覚などの感覚を共有できるようにしたい」「だれでもギターが1日で弾けるようにしたい」など思っていましたが、それを仕事にする具体的イメージがなかったため「まずは実績とかまとまったお金をもって好きにやるのがいいのかな?」と思っていました。

なので平井や他の仲間と業務後や土日に集まっては、事業に繋がりそうなアイデアを出したりアプリを作ったりしていました。ただ当然すぐに事業に繋がりそうなものは作れる気がせず、「まずはお互いの得意な知識やスキルを掛け合わせるのがいいんじゃないか?」という発想から、当時三菱地所でビル営業・投資をしていた平井と、機械学習エンジニア・データエンジニアをやっていた宮野のスキルを掛け合わせることでオフィス不動産市場を変えられるのでは??ということに気付き、estieのタネのようなものができました。

そこからは話がどんどん進んでいき、起業支援プログラムに採択されたり、出資が決まったり、手伝ってくれるエンジニアができたり、とあって2019年の3月にはお互い会社をやめ、創業にいたりました。

不思議とリスクのようなものは僕は全く感じておらず、「いまやりたいと思うことをやる」「自分の気持ちに嘘をつかない」というのが自分自身に関する意思決定において最重要なんだと思います。ドコモ時代の先輩方、特に上司、部長が快く応援してくださったのは本当に感謝しています。

estieの振り返り

創業からこれまでを振り返ってみると、ひたすら社員・業務委託のみんなに支えられてきた1年半だったと思います。僕は肩書としてはCTOでしたが、コード書くスキルも高くない、アーキテクチャに強いわけではない、タスクマネジメントも苦手、という一般的なCTOに求められそうなスキルを持ち合わせていませんでした。

もちろんその乖離に悩むことは多少はありましたが、その分僕のできないことができる優秀なエンジニアが最高なタイミングで入ってきてくれたので大した問題ではありませんでした。

最近もまた最強なエンジニアが入ったので本当に頼もしいです。入社エントリがすごく良いので是非よんでください。

estieのエンジニアは優秀なだけでなくとてもユニークで魅力的な人が集まっていて、他のスタートアップにない強みだと思います。なぜか音楽・楽器経験率が異常に高いです笑

支えられてきた一方、自分が価値を出してきたなあと自負できるのは、採用と、「できるかわからないものを一旦なんとかして作り上げる」ことです。

後者はオフィス賃料の将来予測などです。初期のフェーズではなにが当たるかわからないのでこういった開発をよくやっていました。

今後

上でも書いた「触覚などの感覚を共有できるようにしたい」「だれでもギターが1日で弾けるようにしたい」に挑戦しようと思っています。なので少し休憩したあとまた新たに会社をつくります。

また、自分のアイデンティティは「ギタリスト」「プログラミング」なので、「プログラミング×ギタリスト」でなにか新しい音楽やパフォーマンスを作ることにも挑戦していきます。

10月に一週間ほど休みをいただいたことで、自分のやりたいこと、自分の特性、このタイミングでやるべきことを見つめ直すことができました。次の一年間は、自分の感情や願望を100%正解にして自由に動き回ろうと思います。

自分のビジョンに関わらず、好きなひとと一緒に面白いことやることは大好きなので、是非お声がけください。長期では厳しいと思いますが、単発や1-2ヶ月程度でしたらご協力できるかもしれません。

またTwitterで2019年6月から毎日続けている上場までギターですが、今月(2020年11月)末を最後に一旦区切ろうと思っています。続けてもよかったのですが、生活スタイル自体が変わりそうなので別のことを始めようと思います。

最後に

思いのほか長文を書いてしまいました。最後まで読んでいただきありがとうございます。

準備期間を含めると2年半ほどestieに関わってきましたが、20代でこの経験できたことは本当に貴重でした。誘ってくれた平井に一番感謝しています。

動き始めたらまた報告させてください!

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