老健医師の仕事について‥

noteを書き始めて、

記事を読んでもらえることに喜びを感じている今日この頃です。

さて、今日はまた、介護の話、私が現場で感じていることを書こうと思います。

私は、プライマリ・ケア医(家庭医療専門医を持っていますが、自分をそう呼ぶのが一番しっくりきます)として、

介護老人保健施設の入所者さんたちの診察をしたり、

通所リハの専任医師としてリハ会議に参加したりしています。

私は介護の分野に関心があり、

というか2年前に赴任してからどんどん興味が湧いてきて、

前任の先生方が、していなかった多職種カンファレンスへの参加や家屋調査への同行などをしています。

そうでなければ、ただひたすら看護師さんがリストアップした、診察や医師の関与が必要と判断した人に対して診察するだけです。

はっきり言ってつまらないです。

熱が出ているので診察して下さい、

転んでけがはなさそうですが、診察お願いします、

糖尿病のフォローで、採血したので確認お願いします、

など。

私がたまたまその時間にフロアにいて、カンファをしていることを知り、

参加してみると、看護師さんからの情報とは全然違った利用者さんの側面が見えてきて、

これは参加しないとだめだなと思ったわけです。

(注:もともと、本来医者は参加しないとだめです。私が赴任する前までは、参加していることにしていたわけです)

施設長も、私と入れ替わりで異動した先生も、このカンファに関してはノータッチ。

去年だったと思いますが、退所前訪問があると聞いて、私が初めて同行した時も、

先生が来てくれるなんて初めてですと施設ケアマネから言われました。

私自身は、そういうふうに仕事をすることで、

医者の独りよがりの診療にならないようにしたいと思っています。

また、老健の入所者さんのACPが全然できていないことが以前から気になっていたので、

家族と入所後面談をしていかないとだめだと思い、実際に始めたところです。

(コロナで今は面談はせず、できる人に対して電話で対応しているところです)

面談や電話対応などはある程度、利用者さん、利用者さん家族に還元された感はありますが。

そんなふうに私が、上からの指示ではなく、

こうした方がいいと思ってしているカンファへの参加や家屋調査への同行などが、

本当に利用者さんのためになっているのか、

それこそ私の独りよがりの自己満足になっていないか。

それを見極めながら行動していかないといけないな、と

思ってもいます。

現場の看護師さん、介護士さん、リハさん、または栄養士さん、薬剤師さんたちは、

もっと医者にこうして欲しいとかいう思いはきっとあるはずなんだけど。

そういうニーズの聞き取りまではまだできていません。

もし、このnoteを読んで、

医者にはね、もっと〇〇してもらわなきゃ困るんだよ、

とか、

いつも△△してるけど、あれやめてほしいんだよね、

とかあったら、

どんどん教えて欲しいと思います。

現場の声に常に敏感でいたいと思っています。

利用者さんや家族の声も聞きたいので、

通所でアンケートを取ろうかという話もしています。

また色々勉強していきたいです。

これからもよろしくお願いします!





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