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良い音がある空間 〜アクティブスピーカーの勧め〜

今回はテレビとアクティブスピーカーの繋ぎ方に関してお話します。

と、言っても非常にシンプルな接続手順です。

最近のホームオーディオ事情ではワイヤレススピーカーが主流かもしれません。ケーブルレス、スペースの確保が容易という点ではとても便利だと思います。

この記事では、ワイヤレスとは対照的に有線でテレビの音声出力をスピーカーへ接続する手順と、アナログ特有のメリットと楽しさをご紹介します。

クリーンな電源環境を整えよう

※以下、私の機材環境で接続する手順となりますので、あくまで参考程度にご一読ください。

各機材にクリーンな電源供給を送れるオーディオグレードのテーブルタップを用意。SS-6Bはノイズフィルターやサージフィルターの他、サーキットブレーカーも搭載しているのが強み。こちらの詳細は以前の記事をご参考ください。

SS-6Bのプラグは3芯のため、一般家庭の壁コンに挿すには2芯の変換アダプターが必要。

こんな感じにぶっさす!!!!

GENELEC - 8020DPM

スピーカーはGENELECの8020DPMです。以前は頻繁にメインモニターとして愛用していたのですが、諸事情によりヘッドホンモニターでの作業がメインになってしまい、なかなか出番がなかったのです...。というわけで、思い切って導入しました。

上位機種になると室内環境に合わせて最適なモニターサウンドにしてくれるキャリブレーション機能が搭載してますが、8020でも上位機種同様、ドフラット且つ上品な中低域を持ち合わせてるので、GENELECサウンドは存分に楽しめます。GENELECをドンシャリと評するユーザーも多いですが、それは恐らくドンシャリなサウンドになる出し方をしてるか、室内環境が起因してるんじゃないかと思います。

8020のように、現在はアクティブスピーカーがポピュラーです。「みんなと同じは嫌だ〜!」って人は、別途アンプが必要ですけどパッシブスピーカーという選択肢も有りだと思います。

ちなみに、私が今欲しいパッシブスピーカーはscandynaのminipod...。昔は代理店が存在したようですが、今は個人輸入じゃないと買えないんです。この記事を読んだオーディオ機器の国内代理店さん、是非取り扱いしてください。私、速攻買いますよ(b・∀・)b

と、余談はさておき...

MACKIE - 1202VLZ4

アナログミキサーも用意します。使うのはMACKIEの1202VLZ4です。リンクは802VLZですが、これでも十分な入力数を備えてます。VLZはコスパ以上にSPLが有能なので、TS入力でもノイズは全くと言っていいほど気になりません。(私の経験上...)

スピーカー(R)、テレビ、ミキサーの電源はOK。肩身狭い思いをしているSS-6B...。ごめんね。

スピーカー(L)は2個目のSS-6Bから電源供給します。1家に2台あって損はないSS-6B!!

テレビの音声仕様を理解しよう

我が家のテレビはLCD-22BLR500という型番なのですが、音声出力の仕様はアナログのモニター出力とヘッドホン出力のみ。いずれもミニステレオ。デジタルはトスリンク。いずれもインピーダンス表記がメーカーサイトに載ってませんでした。

モニター出力はテレビの内臓スピーカーとは独立した回路になっているので、外部のスピーカーから音声を出す場合はテレビのボリュームを0にし、ミキサー側でボリューム調整をしなくてはならない。逆にテレビのメイン音声と同回路であるヘッドホン出力から出せば、リモコンでボリューム調整が出来ます。前者だと効率悪すぎますね。とりあえず、セオリーに従いモニター出力からミキサーに繋げることにしました。

入力-出力の端子に合ったケーブルを使おう

使うケーブルはミニステレオ→TSフォーン×TSフォーンのY字タイプです。フォーンはミキサーのライン1〜2に挿します。

ミキサーのメインアウトからスピーカーへはTRS-XLRで繋げます。本当はXLR-XLRで繋げたかったのですが、用意がなかった...。まあ、たかだか1〜3m程度の距離なら問題ないかなーと自己解決。

実際に音を出してみた(動画付き)

というわけで、実際にスピーカーからテレビの音声を出しつつ、ミキサーでGainやらEQをいじってみました。MackieのVLZ4は入力ソースをAlt(オルタネート)という代替回路に出力してキューミックスを作ることが出来ます。

マスターだけでコントロールする以上に細かい音量調整が可能になります。特に入力レベルの高い機器を接続する際には便利な機能です。

スピーカーで感度を変えたり、ミキサーでEQやキュー、メインミックスをイジイジする...これぞ至福の時間。マニュアルで自分好みのサウンドを作れるというのがアナログの醍醐味ですね。もちろん、極端に色々調整しすぎるとスピーカー本来のキャラクターが台無しになってしまうので、ほどほどに...。

Altとは

余談ですが、レコーディング現場などではメインスピーカーの他にサブスピーカーを備えていることがほとんどです。例えば、ライターは記事を書き上げた後、それで終わりですか? いえいえ、次は読者の視点に立って記事を読み返したりするでしょう?

それと同じです。エンジニアもメインスピーカーだけだとそのスピーカーの音に耳が慣れてしまうので、音像度を下げる、違うキャラクターサウンドで試すなど、違う視点に耳を傾けるためにサブスピーカーを使います。
サブスピーカーに代替出力を割り当てれば、瞬時にメイン→サブに切り替えられます。Altは主にこのような用途で使われてます。

今回は紹介出来ませんでしたが、テレビにはオーディオ出力の他にデジタル音声という出力も搭載されてます。これはデジタル入力に対応しているオーディオアンプ、デジタルミキサー等が必要になります。

アナログのオーディオ出力と違い、ケーブル1本で複数のチャンネルを伝送出来る(spdif=2ch、adat=8ch)、音質劣化がない等の利点がありますが、ある程度の知識が不可欠です。この辺はまた違う機会にお話したいと思います。

終わり

いかがでしたか?

よりダイナミックに、より音質にこだわるのであれば、アクティブスピーカーという選択肢も有りだと思います。スペース、電源やケーブル、テレビの音声仕様に関する理解など必要事項は多いですが、その分満足感も大きいです。

補足

電源や機材のアダプタ周辺はハタキなどで小まめに埃を払ってあげましょう。溜まって行くと電流が交差する挿し口に触れて「ボン!」っと爆発する可能性があります。これ、シャレにならないほどヤバい臭いを発します。(← 現場の当事者より)

まあ、私は埃とか溜まっててもあんま気にしないですけどねwwww 説得力ねえぇえぇ。すいません。

以上!

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