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【2020年最新版】オーディオインターフェースの選び方・注意点

オーディオインターフェース(以下AIF)は色んなメーカーから出てますが、まず買う際に注意すべき点は以下。

・自分の持ってるPCのOSに対応してるかどうか

・自分の持ってるPCのUSB端子はどの規格までサポートしてるか

・自分の持ってるPCにThunderbolt端子は付いてるか

MacPCでよくある事例を挙げると、最新のOSにアップデートしたら今使ってるAIFが使えなくなった。

現時点でMacの最新OSは10.15のCatalina。これがリリースされたのは去年の10月頃。今はほとんどのAIFがCatalinaに対応していますが、リリースされた当初はAIF側でOSへの対応が追い付かず、Catalinaにアップデートしたユーザーが悲鳴を上げていました。もちろん、この時期にMacPCを購入した人も同じで、AIF買ったのに使えないってことが起きたと思います。

※追記:2020年11月よりBigSur(11)がリリースされました。

Windowsの場合、バージョンが10で64bitエディションであれば基本問題ないですが、気になるAIFがある場合は、まずメーカーサイトのスペック表を確認した方が良いです。

USB端子に関してですが、現行のAIFのほとんどはUSB2.0で動作します。

しかし、中にはUSB3.0じゃないとバスパワー駆動しないよーってものもあります。バスパワーはUSB接続の電源供給だけで動くよーって意味です。

良い例として、今年の4月にリリース予定のSteinbergのUR24C

上記のスペック表はSteinbergの国内代理店であるヤマハのページから引用したものですが、バスパワー駆動の欄を見てみると、PC側がUSB2.0Type-Aの場合、別途電源供給が必要との記載がありますね。

つまり、PC側がUSB3.0以上じゃないとバスパワーでは使えないってことです。

iPadの場合は、USBTYPE-CのiPadProであればバスパワー駆動するみたいですね。

ここまでで、Type-AやらType-Cやらよく分かんないワードが出てきてますが、これはUSB端子の形状を指してます。この点に関しては後に詳しく説明します。

Thunderbolt端子について

こいつがなかなか厄介です。ThunderboltというのはAppleとIntelが共同開発した規格です。なので、MacPCに多く普及されてます。

AIFにはThunderbolt接続しか出来ないものがあります。例を挙げると、ApogeeのElementシリーズやUniversalAudioのApolloTwinシリーズなどがそれに当たります。

上記はApolloTwinXです。

リアパネルを見ると、雷マークが付いてる端子がありますよね。これがThunderbolt端子です。AIF側にThunderbolt端子が付いてる場合はこのように雷マークが刻印されてます。しかし、ThunderboltはThunderboltでも、ApolloTwinXに付いてるのはThunderbolt3です。

上記はAppleのサイトから引用したページです。

よく見ると、Thunderbolt3とUSB-Cは全く同じ形状です。

察しの良い方はお気づきかもしれませんが、先ほど紹介したUR24Cの端子も同じ形状でしたね。

つまり、Type-Cというのはあくまで形状のこと。Thunderbolt3とUSBType-Cの区分けをappleもといIntelがきちんとしてくれれば、こんな紛らわしい話にはならなかったはずですが・・・。

PC側にType-Cが付いてても、Thunderboltの規格をサポートしてなければThunderboltのAIFは使えないわけです。

Thunderbolt接続のAIFにはThunderboltケーブル付属してないので、別途購入する必要があります。また、MacPCを使ってる方でマザーボードにThunderbolt1〜2が搭載されてる場合は変換アダプターも必要になります。Thunderbolt3は下位のThunderbolt1〜2との互換性があるので、変換してやれば使えます。

上記はUniversalAudioの国内代理店フックアップから引用したページです。

フックアップのページではMacOSの対応状況はMojaveまでしか記載がありませんが、UniversalAudioの本国サイトでは「最新のUADソフトウェアはCatalina対応してるけど、まだテスト段階だよ。近いうち完全対応するからちょっと待ってて」という記載がありますので、Catalinaでも一応動作します。ただ完全対応はしてないので、この点は注意が必要。(追記:2020年10月の時点ではCatlina対応。2020年12月の時点でBigSur対応)

「Windowsは使えないの?」

ってツッコミがすごい来てそうですが、ApolloTwinシリーズの場合、上記フックアップのページにも記載がある通り、Thunderbolt3搭載のWindows10(64bit)であれば使えます。Winユーザーの方は自分の持ってるPCのスペックを確認してから検討した方が良いです。

上記のApolloTwinUSBはWindows専用のAIFです。これはUSB3.0を搭載してるWinPCなら使えますので、「Thunderbolt糞食らえ! でもUniversalAudioのAIF使いたい!!」って人はこちらを検討した方が良いです。

またまたUniversal Audioで申し訳ないですが、Arrowを購入検討してる方はMacユーザーでも注意すべき点があります。

Arrowは「Thunderbolt3でしか動作しません」。これの意味がお分かりでしょうか?

「わいのMacPCはThunderbolt2付いてるで。Thunderbolt3はThunderbolt2と互換性があるから変換すれば使えるんやろ?」

はい、使えません。

※追記:2020年12月の時点ではArrow生産完了。後継機にApolloSolo、及びApolloSoloUSBが出てます。違いはカラーリングのみでスペック変わらずwww

それでは、先のApolloTwinXのリアパネルを見てみましょう。

こちらも同じくThunderbolt3ですね。しかし、Arrowとの決定的な違いは、電源アダプターの供給が出来るということです。確かにThunderbolt3はThunderbolt1〜2との互換性がありますが、ApolloTwinXは電源アダプターの供給が出来るからこそ、PC側がThunderbolt1〜2でも使えるのです。

誤解を招くといけないので、簡単に言うと

Arrowの場合は完全バスパワーなので、どうにもこうにもThunderbolt1〜2の供給だけでは間に合わないんです。なので、**Mac、Win関係なくThunderbolt3を搭載してることが絶対条件です。 **

ApogeeのElementシリーズはThunderbolt接続のAIFですが、これはWindows非対応です。システム要件にもMacOSの記載しかありません。下位グレードのDuetやOneであればUSB接続で、Windows10用のドライバーも出てます。

AIFによってはMacPCであればドライバー不要だけど、WinPCの場合はドライバーが必要・・・っていうケースもあります。

OS間でシステム要件が変わること、PCのスペックを十分理解すること、これらを念頭に置きAIF選びの際は十分に注意してください。(特にThunderboltのAIF)

「みんながおすすめしてるからコレ買っちゃおう!」

なんて適当な買い方すると痛い目見ます。

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