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コロナが変えたビール業界の行く末

NewsPicksで気になったニュースのサマリと、個人的な意見を書きます。
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前提の確認

ビール:麦芽が3分の2以上使われているもの

発泡酒:麦芽使用率が3分の2より小さいもの(別名第二のビール)

第三のビール:発泡酒に別のアルコール飲料を混ぜたもの。これはリキュールに分類され、発泡酒と区別されている。

酒の種類によって税率が決まっており、ビールはほかと比べて、税率が高い。それによりでききたのが発泡酒。当時は、ビールより麦芽の割合が低い発泡酒は、税率も低かったため、安く売れた。しかし2003年に酒税法が改正され、税率が同じになってしまった。ということで現れたのが、「第三のビール」。

価格が安いこと、ビールに比べるとプリン体が少ないことが評価されている。


記事サマリ

特に夜の営業中心の居酒屋産業は、コロナの影響で売り上げが激減した。それに伴い、ビールの販売量は落ち込み、第三のビールが飛ぶように売れているのだ。

各社全体のビールの売り上げは、キリン▲24%、アサヒ▲26%、サントリー▲34%、サッポロ▲22%と大手4社は軒並みマイナス。

一方で第三のビールは、キリン+8%、アサヒ+2%、サッポロ+35%で販売量を伸ばしている。

主な要因は、家飲みが増え売れる銘柄が変わったことだ。それは、消費税増税やコロナ危機により、節約志向が高まったからだ。

特にアサヒはビール類のうち、約6割をスーパードライが占めているので、もろにコロナの影響を受け、昨年の同時期と比較してビール類の販売は16%の減少となった。

一方、キリンはビール類のうち44%が第三のビール、23%が発泡酒、33%がビールの内訳なので、昨年の同時期比較で4%の減少でとどまった。11年ぶりにアサヒを抜いて首位を奪還した。

さらに、ビール業界は縮小傾向だが、ワイン、ウィスキー、チューハイなどは第三のビールよりも好調だ。

参入障壁が低く、参加しやすいので、新たなプレイヤーを警戒する必要がある。日本コカ・コーラは、2019年10月に「檸檬堂」を発売し、瞬く間に人気になった。

ビール業界は、いかに安く美味しいお酒を提供できるかが鍵になり、今後はビール業界以外もライバルになる可能性がある。


ポイント

・第三のビールの売り上げが上がっている
・11年ぶりにアサヒを抜いたキリン
・今後のビール業界は変革が必要になる


所感

私は普段あまりお酒のブランドに関心がなく、ビールに3種類あるのも知らずで新しい知識が増えた。

確かに昨年から檸檬堂が話題になっていたが、特に風味や味にこだわっていて、すでにノウハウのある大手飲料メーカーが酒領域に入ってくると、それが一番の脅威になるのではと思う。

全く麦芽を使わずに、ビールを再現できるようになる日も近いのかもしれない。


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