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DynamiteBrothersSyndicate(DBS)、エディトリアル出身のデザイナー/アートディレクター。趣味は車輪が2つの乗り物(自転車、バイク)に乗ったり打楽器を叩いたりして気分転換すること。ものづくりの背景、造り手の頭の中について日々考えています。

最近の記事

10.比較的喋れるデザイナーの場合。

前回はしゃべることが苦手なデザイナーの人に、それでも喋らなければいけない時、どうやって考えているのか、また工夫していることなどについて教えてもらいました。 今回は数少ない、喋りが苦ではないデザイナーのケースを見てみたいと思います。 Q.あなたは人前で話す時、どんなことを考えて準備していますか?? 喋りが苦手ではない、というデザイナーにおいてはデザインする時に言語化していることを、うまく喋ることにつなげているようです。 そもそもイメージ先行型デザイナーでは喋りが苦手、とい

    • 9.デザイナーでしゃべるのが苦手な人、どうしてる?

      デザイナーの頭の中を巡る旅を続けて来ましたが、前回で[ デザイナーは感覚的な人が多そう]、という一端の結論が出ました。デザイナーって文系が多そうで感覚的(=デザインをコトバで語ることが苦手であるとここでは定義)、という外からのイメージが裏付けられたことになります ※もちろんこれは世の中全てに当てはまるわけではなく、弊社内のサンプルからの分析結果によると、ということになりますので、念の為。 しかし、作ってそのまま終わりなのではなく、第三者に自分の意図するところをわかってもらう

      • 08.結局デザイナーって感覚派なの?

        コトバとデザイナーの関係を見ていく中で、前回の気になる結果をまとめたのが下記の図です。 数値の関係性が第2回と第8回でほぼほぼ一緒、という内容でした。 これは文系:理系という第2回の内訳と実際同じなのでしょうか。 ということでその内訳を見てみると… このケースは文系のデザイナーが10名で、うち9名が苦手、という内容となり、[文系=説明が苦手]という図式が成り立っているとも言えます。第2回の結果と完全に一致とはいかないまでも、かなり近い結果ですね。 次に、コトバ先行のケ

        • 07.デザイナーがコトバを使うとき。

          デザイナーとコトバについての関係を整理すると、大きく2つの過程があるように見受けられます。 1つ目はデザインする際、自分の中で使うコトバ。もう一つがアウトプットしたデザインを第三者に伝えるためのコトバです。 これまではデザインが出来上がるまでの過程を追っていたので、デザインの過程でのコトバとイメージの兼ね合いについて見てきました。 その過程ではアウトプットまではイメージ先行かコトバ先行かなどそれぞれに違いがありましたが、いずれのケースのデザイナーもコトバの必要性を強く感じるシ

        10.比較的喋れるデザイナーの場合。

          06.デザイナーにとってのコトバとは

          第2回の記事で、文系のデザイナーはイメージ先行の割合が高く、理系のデザイナーはイメージとリクツ(コトバ)を言ったり来たり、という弊社における傾向がなんとなくですが見えました。 その後個々のデザイナー頭の中を掘り下げるとそこにはまた個性的な考え方があったのですが、その際に一つ見えてきたことは、コトバとイメージの関係性にデザイナーそれぞれの形がある、ということです。(例えば、コトバが先行している形や、イメージとコトバを交互に繰り返して完成度を上げていく形、最初にコトバかイメージ

          06.デザイナーにとってのコトバとは

          05.デザイナーの頭の中の道すじ その3

          一人ひとりのデザイナーの考え方を深掘る旅の第3回。今回はリクツとイメージの先行が[ケースバイケース!]のデザイナーたちの頭の中を覗いてみます。 1:ケースバイケース!の文系デザイナーGさんの場合 リクツとイメージの棲み分けがハッキリしているのが特徴的なこちらのデザイナーさん。最初のオリエンの時にどうやって考え出すか、が決まると言います。具体的なデザインに落とし込む前、オリエンの段階での情報の重要度を感じます! 2:ケースバイケース!の理系デザイナーHさんの場合 こちら

          05.デザイナーの頭の中の道すじ その3

          04.デザイナーの頭の中の道すじ その2

          前回に続いて、一人ひとりのデザイナーの考え方を深掘る旅。第2回目となる今回は、[リクツ先行型!]のデザイナーたちの頭の中を覗いてみたいと思います。 1:リクツ先行型!の文系デザイナーDさんの場合 このデザイナーさんは、リクツ先行ではあるものの、案件の性質やそこから考えられる受け手のことを想像しながら、イメージとの棲み分けを意識的に行っているのが印象的でした。キャリアもある人なので、自分の中でのルールも明確にできているのかもしれませんね。 2:リクツ先行型!の文系デザイナ

          04.デザイナーの頭の中の道すじ その2

          03.デザイナーの頭の中の道すじ その1

          前回の結果として、デザイナーがものづくりについて考えるとき、ざっくり3つの方向性に分かれること、また理系か文系かで多少の傾向も見て取れることがわかりました。 とはいえ、それは全体を捉えた時に見えてきたことです。個々のケースではデザイナーはどのように考えているのでしょうか。 今回は、一人ひとりのデザイナーの考え方を深掘ることで、頭の中がどうなっているのかの旅をしてみたいと思います。 全体で見えてきた傾向も、個別に深く話を聞いてみると千差万別です。ということで、興味深かった数人

          03.デザイナーの頭の中の道すじ その1

          02.デザイナーって感覚派?

          デザイナーって文系が多い、という一般の方のイメージに対し、少なくとも弊社内では文系が多数、という結果が前回出ました。 なんで文系が多いのかしら?ということで、まずは文系と答えたデザイナーにその理由を聞いてみました。「あなたが文系を選んだ理由は何ですか?」 「数学が苦手!」 「理系科目は好きだったけど文系の方が点数がよかった…」 「数字にロマンを感じなかった」 数学嫌いという意見が圧倒的でした。が、これは世間一般の文系さんと同じ視点であって、デザイナーならでは!という理由

          02.デザイナーって感覚派?

          01.デザイナーって文系なの?

          突然ですが、このページをご覧くださっている皆さまは文系でしたか、理系でしたか? 記憶の片隅に追いやられた、学生の頃の分類。 この分類について考えるようになったキッカケは、理系デザイナーの私が仕事の時にクライアントさんに言われた一言でした。 「理系なんですか、珍しいですね」 聞いたのが一度や二度ではないこの言葉、裏を返せばデザイナー=文系、という認識が一般にあるということで、その本意を想像してみると、一般の方(=デザイン業ではない方)には [理系=リクツで考える][文

          01.デザイナーって文系なの?