VTuber活動における配信プラットフォームをYouTubeからミクチャに変更してみた結果
まほうつかいになりたい会社員、みやまぎと申します。
2019年6月からYouTubeにてゲーム実況配信を開始し、2020年5月からはVTuberとして活動をしているしがない配信者です。
そんな私ですが、今年の春にミクチャ(MixChannel)運営様よりお声がけいただき、2021年6月よりミクチャ公認ライバーとして活動しています。
早いもので、メイン配信プラットフォームの変更からちょうど半年が経過しました。
そこで、これを機に自分の身に起きたことや考えについてをざっくりまとめておきたいなと思い、筆を執った次第です。
現在、YouTubeをメインに活動していて、行き詰ったり、伸び悩んだりしている個人VTuberさんに、ぜひ読んでいただきたい内容になっていると思います。
それでは、少し長くなりますが、どうぞ最後までお付き合いください。
ミクチャ(MixChannel)とは
正直なところ、運営様にお声がけいただくまで私は、「ミクチャ」という配信プラットフォームを利用したことはなく、どのようなものなのかさえほとんど知りませんでした。
公認ライバーのお話をいただいてから初めてミクチャについて調べてみたところ、
「女子高生に大人気!」
「インフルエンサーを目指せる!」
「アイドルやモデルになれるコンテストを多数開催!」
などなど、自分とは程遠い言葉が並んでおり、めちゃくちゃ日和ったことを覚えています。
にもかかわらず、筋金入りの陰キャである自分がなぜ公認ライバーのお話をお受けしたのかというと、配信で得たポイントの一部をキャッシュバックする制度がある、つまり収益化がすぐにできるという点に大きな魅力を感じたからです。
YouTubeとミクチャの収益化システムの違いについて
ミクチャでは、リスナーがライバーに対し、アプリ内通貨(コインと呼ばれ、無償のものと有償のものがあります)を用いて、配信内でアイテムや特別なコメントなどを送ることができます。
そのアイテム毎に応じたポイントがライバーに加算され、公認ライバーになるとそのポイントの一部を現金でキャッシュバックしてもらえる仕組みになっています。
私は、2019年の6月からYouTubeにて配信活動を行ってきましたが、2年半が経った現在、YouTubeでの配信による収益は0円です。
私の活動の方法にも問題があるのは重々承知しておりますが、YouTubeの収益化の条件は非常に厳しく、配信を継続するだけではなかなかクリアすることができませんでした。
一方で、ミクチャの公認ライバーとなれば、YouTubeのような厳しい条件はなく、配信活動を即収益に結びつけることができたのです。
お金がすべてではないとはいえ、既に活動されている皆さんはよくご存じだと思いますが、VTuberやゲーム配信者として活動していくには、決して少なくはない費用がかかります。
そこを少しでも補填することができるという点は、自分にとって非常に魅力的な条件でした。
「配信」という活動スタイルを選んだ理由
YouTubeで再生回数を稼ぎ、チャンネル登録者数を増やしたいのであれば、検索されやすく需要のあるコンテンツを短くまとめた動画をコンスタントに投稿するのが一番だと私は考えています。
しかし、動画編集には時間も労力もかかり、仕事や推し活(ここ重要)で忙しい自分には継続することは難しいだろうと思っていました。
(そしてその考え通り、月1で投稿したいと明言していた「歌ってみた」の動画は、現在4本しか投稿されていません……)
「成功するためだったら、多少無理をしてでも頑張るべき」
世の中には、そういう考えの方もいるでしょうが、その「無理」によって生じた歪みが、後々大きなものとなって自分に降りかかってくることを、経験上、私は身をもって理解しています。
では、どのような形なら続けることができるだろう?
そう考えた時、自ずと、自分がもともと好きで興味があったゲーム実況と、手軽にできるライブ配信の組み合わせが導き出されました。
YouTubeで1年半配信活動を続けた結果
今、こうして振り返ると、YouTubeで自分が続けていた活動を、直接的な成果に結びつけることはできなかったと言えるでしょう。
しかし、その活動の全てが悪かったわけではありません。
昨年の夏までは、登録者数も順調に増え、ファンと呼べるような方たちも出来つつあったと思います。
では何がダメだったのかといえば、それはひとつの要因ではなく、私のお気持ち表明だったり、配信を「原神」という1つのコンテンツに絞ってしまったことだったり、体調面だったり……様々なことが良くない方に重なってしまったからだと考えています。
ですが、私が活動していく上で大切にしていることは、
「自分が楽しく活動できること」
なので、それらを避け自らに無理を強いて活動を続けることは、私にとって非常困難なことであったでしょう。
しかし、結果としてその失敗を経ることで、自分の活動を振り返り、何がいけなかったのかを学ぶ貴重な機会を得られました。
今では、これは自分にとっていい経験だったと思えるようになりました。
というより、続けてきた活動のすべてが無駄ではなかったと思いたい、というのが本音かもしれません笑
挫折の末に選ぼうとした道
配信内でも時折お話してきたことですが、実は私は、今年の春頃、配信活動を減らし、クリエイターとしての活動に力を入れていこうと考えていました。
その時点で既に、1年間続けた毎日配信を終了し、YouTubeでの配信頻度は週に1、2回にまで落ち、内容はただ同じゲームをだらだらとやるだけ、同接も1人か0人……という酷い有様でした。
二桁に満たない再生回数が並ぶ動画一覧を眺めているうちに、
「配信活動を通してファンを作ることは、私には難しいのかもしれない」
と、考えるようになりました。
幸いにも私は、イラスト制作やLive2Dモデリング、サムネイルのデザインなど、VTuberとして活動していく上で役立つスキルをいくつか持っていました。
それらを、これからは自分以外のVTuberさんたちを支えるために活用するべく、自分のWebサイトを作り、活動方針の転換の準備をしていました。
私には当初より、VTuber活動における明確なビジョンがあり、そのビジョンを達成するためには、VTuber活動に対するある程度の経験や知識が必要でした。
そして、できればその経験は「VTuberとして成功した経験」であることが望ましかったのですが、それを得ることは、残念ながらいまだにできていません。
とはいえ、そのビジョンを叶えることに「配信活動でファンを増やすこと」は必須ではありませんでした。
「単なる継続」は力にはならない
では、なぜ配信活動を続けていたのかと問われれば、「継続は力なり」という言葉を信じていたからです。
今となっては、どれだけ継続したところで、方法が間違っていれば期待した効果を得ることができないと、身をもって実感しています。
「なんでもいいから続けてみましょう! 私はそうして成功しました!」
というような意見を、この広いネットの海では度々目にすることがありますが、成功者の意見は、失敗者の意見よりも何かと目立つものです。
私も含め人間というものは、自分にとって都合のいい部分しか見たくない生き物ですからね。
何か新しいことを始めるにあたり、一番大切なのは行動に踏み切ることだとは思います。
しかし、達成したい目標に向けて、回し始めた歯車をどう調整していくかということも、同じくらい大切だと私は考えています。
ミクチャで半年間配信活動を続けた成果
前置きが長くなりましたが、VTuberとしてのメインの配信プラットフォームを変更してから半年が経ちました。
正直なところ、ミクチャはYouTubeより圧倒的にユーザー数も少なく、ことゲーム配信においては改善点も多々あり、まだまだ発展途上のプラットフォームです。
しかし、リスナーがいろいろなライバーの配信を循環する仕組みや、スパチャやメンバーシップなどのようにお金をかけなくても、ライバーを応援する仕組みが整っているおかげで、配信をすれば誰かしらが覗きに来てくれたり、見知らぬ人がアイテムを投げて応援してくれたりもします。
おかげさまで、2021年12月21日現在、私のミクチャのファン(フォロワー)数は360人を超えました。
いろいろと条件は異なるので比較対象とするには相応しくないかもしれませんが、YouTubeのチャンネル登録者数が2年半で320人ほどなので、数だけでみればなんと5倍以上のスピードです。
そしてその数はこれからも増えていくと断言できます。
もちろん、そこに至るまでには、元々の生活リズムを変えて毎日早朝から配信をしたり、他のライバーさんたちと積極的にコミュニケーションを取ったりと、私なりに考え、取り組んできた施策があります。
でもそれは、努力をすれば応援してもらえるチャンスが増えるという手ごたえを実感したからこそ、できたことです。
あなたにその「場所」は合っていますか?
今、YouTubeをメインに活動している、個人VTuberのみなさん。
今あなたが立っている場所は、本当にあなたに合っていると言えますか?
確かに、「VTuber」つまり「Virtual YouTuber」は、その名の通りYouTube上で多くの活躍を見せています。
しかしながらご存じのように、YouTubeでファンを獲得し、安定した収益を生み出し、活動を続けていくことができるのは、綿密な計算やたゆまぬ努力を積んだ、あるいは、滅多にない大きなチャンスを掴んだ一握りの方たちのみです。
現在、国内外ではYouTube以外にもたくさんの配信プラットフォームが誕生しており、それぞれが、YouTubeと差別化を図るべく、ライバーが配信活動を続けやすいような工夫が盛り込まれています。
今回私が出会ったミクチャ以外にも、個人VTuberが生きていきやすい場所はたくさんあるはずです。
再生回数や同接者数が伸びず行き詰っているあなた。
配信活動がなかなか成果に結びつかず悩んでいるあなた。
ちょっとだけ、外の世界に目を向けてみるのはいかがでしょうか?
なんだかうまくいかないなと思ったら、とりあえず一度立ち止まって、周囲を見渡してみることをおすすめします。
最後に
一応言っておきますが、私はミクチャの回し者ではありません。
もしかすると、数ヶ月後にはミクチャにいない可能性だってあります笑
VTuberに限らず、ネットの世界の時間の流れは非常に早く、ふと足元を見てみたらほとんど足場がなくなっている、なんてこともあるでしょう。
なので私も、時折立ち止まってみて「この場所は自分に合っているのかな?」と自問自答するようになりました。
居場所を変えることが、必ずしも成功につながるとは保証できませんが、少なくとも、現状に何かしらの変化をもたらすことはできるはずです。
たまには、自分以外のせいにしたっていいのではないでしょうか?
などと無責任なことを書いて、このあたりで締めたいと思います。
最後にこれは宣伝ですが、毎朝6時頃からミクチャにて朝活配信を頑張っているので、よかったら覗きに来ていただけると嬉しいです!
今はPogostuckというとっても楽しい登山ゲームを毎日まったりやっています。
私のTwitterの日々の配信告知から飛べるので、どうぞよしなに。
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。
みなさんのVTuber活動が少しでも長く、そして楽しく続けられますように!
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