自殺、いじめ

世界的にはGDPが上がると自殺者が増えると言われている。
これは、貧富の差や格差が大きくなるためである。
しかし、日本では今まで成長を続けてきたにも関わらず、自殺者は増えてこなかった。
ここにきて、景気や成長率が悪いにも関わらず、自殺者は急増している。
これは、これまで無理にグローバル化やそれに乗っ取った資本主義を進めてきた結果なのかもしれない。

日本には日本の文化があるし、日本人らしさがある。
受け継がれてきた歴史や遺伝子がある。

元々は、他者との共存や無意識の中の世間の都合を意識して、うまくやりくりをしてきた。
そんな中、グローバル的な自分らしさ、片寄った自立主義などをおしつけられ、無意識に生きづらさを感じている人も多いはずである。

いじめにしても、自己責任と考えてしまうことや、教室以外に逃げ場を与えられない。そして、最終的には自分は自分だけのものと、世間や親からも切り離して考えてしまう。

今一度、日本とは、日本人らしさとは何かという教育や文化、道徳の在り方を考えてもらいたい。

埋め込まれた遺伝子を突然変えることは難しい。
右肩上がりの成長戦略だけでなく、
一度立ち止まって、時には後ろに下がることも必要であると思う。