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つれづれにっき
2023年11月10日 02:12
窓を見上げる昼下がり。差し込む光が、怠惰を撫でて暖めている。照らされる右足の更に下方、机の上に置いた携帯が、時おり振動して音を立てる。わかったわかった。起きてるよ。でも今日は振替休日だ。残念だったな。誰にともなく呟き、また窓を見上げた。空の色とは、こんな色であったか。ついこの間までの空は、暴力的なまでに青く、そして白かった。今見上げる空がこうも穏やかなのは、既に日が傾き始め
2021年2月24日 03:25
「…っくしゅん!」ああ、この季節が来てしまったか。スマホを閉じてコートの右ポケットに手ごと突っ込み、私は空を仰ぐ。電線の間からぼやけた月が照らしている。「串刺しムーンだな…」自分の発した言葉の滑稽さに呆れながら、私は歩みを再開する。頭に浮かんだのは、串揚げのうずら卵。左手に提げたビニール袋の中身は串揚げはなく、先程コンビニで買った麻婆豆腐丼とツナサラダである。まあ、なんでも美味しく食えるくら