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「ざっくん!ショベルカー」――ショベルカーの『仕事』って何?

読み聞かせ記録第5弾は「ざっくん!ショベルカー」作:竹下文子、絵:鈴木まもる(偕成社)です。

はい、前回の「おはよう!しゅうしゅうしゃ」と同じはたらくくるまのシリーズです…w


今回は小さいショベルカー1号、中くらいのショベルカー2号、大きいショベルカー3号と、3台のショベルカーが登場し、それぞれの現場での仕事っぷりが描かれています。


今回の絵本で初めて知った&私が無知なのがバレるんですが、ショベルカーって、先っぽ(スコップ部分)を交換できるんですね…!

ハサミっぽいものに交換して倉庫を壊したり、川の土砂をすくったり、金属をくっつけたり、「ショベル」以外でも活躍していることを知りました。。。


さて、この絵本、読んでいて感じるのが、「ショベルカーの仕事は何か?」というテーマ。

単に地面に「穴を掘る」だけではなく、土砂崩れを防ぐ工事をしたり、川の流れを良くしたり、新しいお店を作ったり……とショベルカーのマルチな活躍ぶりから、思わずイソップ童話の3人のレンガ積みの話を思い出してしまいました。


レンガを積んでいる3人に何をしているのかと話かけると、

1人目「見ての通りレンガ積みだ。何でこんな大変なことをしなくちゃならないんだ」

2人目「大きな壁を作っているんです。これで家族を養っています」

3人目「歴史に残る大聖堂を作っているんだ!この大聖堂が出来たらみんなの悲しみを癒せる…なんて素晴らしい仕事なんだ!」

……というアレです。


ショベルカーの仕事一つとっても、その仕事の背景にはいろいろな意味や、未来の姿があるんだなぁとこの本を読みながら感慨に耽っていました。


次に息子が「あ、ショベルカーだ!」と見つけたときには「穴掘ってるね」以外の声掛けをできるようにします……!!(猛省)


ちなみにこの作画をされている方、おそらく猫が好きだと思われます。随所に「ここにも猫、あそこにも猫」とたくさんの猫が描かれています。

こういう細かな描きこみを見つけるのも絵本の楽しみですね^^


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