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歴史・人物伝~謙信の戦い編④犀川を挟んでにらみ合う景虎VS晴信

歴史・人物伝~謙信の戦い編の第4回です。

武田晴信(信玄)は、甲斐(山梨県)から諏訪、佐久、松本と侵攻し、信濃での領地を拡大してきました。その勢力が善光寺平(長野市周辺)にまで及んだところで、長尾景虎(上杉謙信)が立ちはだかったのです。

北信濃の有力武将だった村上義清らの救援要請もあったでしょうが、それに加えて善光寺平は、景虎の居城・春日山城との距離が60キロほどしか離れておらず、直接的な脅威になっていたのです。

晴信と景虎は天文4年(1555年)、再び善光寺平で相対します。犀川を挟んで両軍がにらみ合いますが、小競り合いはあっても本格的な戦いにはなりません。時間だけがどんどんと経ってしまいました。

休戦を望む晴信は今川義元に仲介を求め、晴信が築いた旭山城の破却などを条件に景虎も休戦に同意し、双方が兵を引き上げました。景虎は、善光寺平から晴信の勢力を削ぐことができたと思っていたのです。

しかし、信濃制圧を目的とする晴信は、再び善光寺平に勢力を伸ばしていくことになります。当然、看過できない事態ではありますが、景虎にはもう一つの戦いが待ち構えていたのです。

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