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歴史・人物伝~新選組同志編⑫浪士組に参加して江戸を立つ

近藤勇をはじめ、試衛館の同志たちにとって大きな転機となる出来事がありました。幕府が上洛する将軍の警護のため、志のある者たちを募って京都に送り込む「浪士組」を組織したのです。

浪士組の発案者は、尊王攘夷思想の持ち主である清川八郎で、腕に自信があるならば身分は問わないという画期的な組織でした。そのため、幕府の予想を大きく上回る浪士たちが集まったといいます。

浪士組の中には、有名道場の出身者や名の知れた博徒、そして水戸藩出身の芹沢鴨といったそうそうたる面々がいました。町道場に過ぎない試衛館は、さほど目立たない存在だったと思われます。

それでも、実戦的な剣術である天然理心流の真価を発揮するには、これ以上ない条件であり、佐幕意識の高い多摩出身の近藤は、幕府に取り立ててもらう絶好のチャンスだと考えたのかもしれません。

浪士組は小石川の伝通院を出発し、中山道を通って京都へと向かいました。近藤勇を筆頭に、土方歳三、沖田総司、山南敬助、永倉新八、原田左之助、藤堂平助、井上源三郎の胸に去来した思いは何だったのでしょうか? 

思い入れ歴史・人物伝~新選組編は、ひとまず今回で終了させていただきます。いずれ、京都での活躍も書きたいと思っています。

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