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いよいよ本番!Creative Summer Camp ~福島只見町編~

「日本の地域を世界へ発信しよう。」
my Japan 5周年特別企画 、Creative Summer Camp

石巻・只見・長野の3つの地域の魅力をPRするCMを、29歳以下の学生・社会人3人1組で作るプログラムです。
今回は8月29~31日に行われた福島県只見町での撮影・編集キャンプの模様をお届けします。

6月のオリエンテーションで初めて顔を合わせ、7月のロケハンでは実際に只見町を訪問し、その魅力を堪能した参加者の皆さん。
それをどのように表現するか。チームごとにアイディアを出しながら、企画に落とし込んでいきました。
8月9日には企画の発表を行い、さらなるブラッシュアップが図られ、今回がいよいよ本番!

撮影・編集を2泊3日で行い、最終日には地元の方への発表もあります。
皆さん事前に撮影スケジュールを決め、当日に臨みました。中には個人的に只見町を訪れ、スケジュールを決めた方も!

そんな参加者の皆さんの熱意が詰まったキャンプを振り返っていきます。

1日目:8月29日(金)
朝早くのスタートでしたが、皆さん気合十分!

バスで只見町まで向かう道中も、企画についての話し合いが行われていました。

また、今回のキャンプには、CMコンテスト「my Japan Award」で審査員を務めていただいている、銀河ライター主宰・東北芸工大客員教授の河尻亨一さんにも同行していただきました。

河尻さんには、キャンプ期間中、企画についての相談に乗っていただきました。バスの中でも相談タイムが設けられ、アドバイスをいただきつつ、さらに企画を練っていきます。

途中、只見線で撮影を行うチームは、新潟県にある小出駅でバスを降りて、只見線に乗車。撮影を行いました。

只見線は新潟から福島を結ぶ電車で、ロケハン時には皆で乗車しました。
2両編成の電車で、運行は1日3回と少ないですが、豪雪地帯の貴重な交通手段となっています。

電車から見えるのどかな風景をカメラに収めていきます。

車掌さんにお話を伺うチームも。地元の方との会話が企画の大きなヒントになります。

そして、いよいよ只見駅に到着!

駅にはロケハンの時にもお世話になった地元の方がいらして下さっていました。久々の再会に、自然と会話も弾みます。

只見駅に到着後はチームごとの撮影タイム。

皆さん思い思いの場所へ撮影に向かいます。
地元の方の案内で、ダムに撮影に向かうチームもありました。

広大なダムは、只見の観光スポットの一つです。

ボートに乗って、撮影が行われました。

撮影を終え、宿泊施設である「森林の分校 ふざわ」へ。廃校をリノベーションした施設で、どこか温かみがあります。
夜ご飯はBBQ!お肉は地元でよく食べられているマトンでした。
ご飯の後は花火もして、楽しい時間を過ごしました。

夜はチームごとで話し合い。
翌日の撮影に向けて夜遅くまで相談しているチームもあり、参加者の皆さんの頑張りが伝わってきました。

2日目:8月30日(土)
この日はどのチームも朝早くから撮影へ!

撮影に使うおにぎりを作るチーム。只見の文字がかわいらしいですね。

只見町は今年の6月にユネスコエコパークに登録された、自然豊かな町です。
(ユネスコエコパークとは、「人と自然との共生の実現を目的とするユネスコのMAB(人間と生物圏)計画における生物圏保存地域」の呼称です)

森に撮影に行くチームや、登山をするチーム、ブナ林を撮影するチームなど、多くのチームが自然を映像に収めていました。

地元の方の姿を映像に収めたい!と、お宅にお邪魔して撮影するチームも。
ロケハン時には地元の方のお宅にホームステイさせていただいたのですが、その優しい人柄に、参加者の皆さんは口々にまた来たいと話していました。
そうした思いが企画にも反映されたようです。

撮影後、宿泊施設に戻ったチームは早速動画の編集作業へ。

囲炉裏を囲んでの編集作業。何だか不思議な光景です。

夜ご飯は、施設の方が手作りして下さったお餅をいただきます。地元の郷土料理でもあり、納豆餅やけんちん餅、あんこ餅など様々な味付けがありました。
手作りのお餅はとてもやわらかく、美味しかったです。
お餅で元気を補給し、再び編集作業へ。

皆さん徹夜で作業を行っていました。

映像を編集していく中、構成に悩んで煮詰まるチームも。
そんなとき、河尻さんのアドバイスがとてもありがたかったようです。
河尻さんには深夜までお付き合いいただいて、相談に乗っていただきました。ありがとうございました。

提出の締め切りである朝6時30分のギリギリまで、すべてのチームが編集作業を行っていました。その真剣な表情からは、良いCMを作りたい!という熱意が伝わってきます。

そして、無事に全てのチームが提出を終えることができ、いよいよ最終日は地元の方へのCM発表です!

3日目:8月31日(日)
発表会場になっている、只見青少年旅行村キャンプ場内の曲り家(まがりや)へバスで向かいます。
徹夜での作業に皆さんお疲れ気味でしたが、発表の確認をしっかり行い、この後のプレゼンに備えていました。

11時、いよいよCM発表会スタート!

地元の方々や、東京から「只見奨学米プロジェクト」というプログラムで只見に来ていた学生の皆さんなど、多くの方にお越しいただきました。
また、只見町長にもお忙しい中お越しいただきまして、本当に感謝しております。

開幕の挨拶や今回の活動についての説明の後は、いよいよCM発表!

チームごとに、趣向を凝らした発表が行われました。
発表する姿はとても生き生きとしていて、皆さんの思いが伝わってきます。

7チームすべての発表が終了した後は、審査の時間です。
今回の活動にご協力いただいた地元の方々や河尻さんを審査員として迎えました。
当日お越しいただいた方にも1人1作品に投票していただき、最終的に最優秀賞である只見賞1作品と審査員特別賞2作品を決めていきます。

発表はまず審査員特別賞から。
1チーム目は「チームそうきたか」!

只見の魅力は、実際に訪れて、その目で見ればわかる。
ロケハンで只見に訪れ、そのときに実感した気持ちを、地元の方に出演いただいて表現した作品でした。

2チーム目は「チーム56」!

実際に食べて実感した只見米の美味しさ。しかし、その知名度は高くはありません。
只見米の魅力を、擬人化という手法を使って、こちらも地元の方に出演いただいて表現した作品でした。

審査員特別賞に選ばれた2チームには、審査員の方から賞状と、賞品として地元のトマトジュースが送られました。おめでとうございます!

そして、最後に只見賞の発表です。
受賞チームは「チームAXL Tokyo」!

高齢化が進み、若者が減っている只見町。しかし、只見町には都会にはない、たくさんの魅力があります。
その魅力を肌で感じ、只見町に移り住むことを決めた若者の姿を、チームのメンバーが出演して表現した作品でした。
審査員の方から賞状と、賞品として只見米が送られました。おめでとうございます!

河尻さんからの講評では、今回受賞した3チームはテーマが明確でぶれておらず、伝わりやすい作品だったとのお言葉がありました。
特に「チームAXL Tokyo」「チーム56」の2チームは、ロケハンで只見町を訪れ、地元の方からお話を伺った際に知った只見の現状・課題をふまえたテーマ設定となっており、そこも評価のポイントとなったようです。

また、地元の方は、どのチームも只見の魅力を様々な角度から表現しており、賞を決めるのが難しかったとおっしゃっていました。
30秒のCMから、皆さんの熱意が伝わったのだと感じた瞬間でした。

最後、河尻さんに広告についての講演をしていただいて、CM発表会は終了。

発表会の後は、お昼ご飯を食べながら、地元の方との交流会が行われました。
只見町の皆さんが今回のCMをとても喜んでくださったのが印象的でした。

最後にみんなで記念撮影!

これで2泊3日の行程は全て終了。
地元の方々との別れを惜しみつつ、バスで東京へ向かいました。

自分たちはCMで何を伝えたいのか。それをどう表現するのか。
チームのメンバーでとことん話し合い、形にしていく作業はとても大変だったと思います。

当初考えていた企画が難しいと、急遽企画を練り直したチームもありました。
最後の最後まで構成に悩んでいたチームもありました。

しかし、最終的にはどのチームも何とか形になり、こうして無事にキャンプを終えることができました。
地元の方に喜んでいただけたのも、参加者の皆さんの頑張りのおかげです。

CMが完成したときの充実した表情は本気で取り組んだからこそ。
参加者の皆さんの熱意が伝わってきた2泊3日でした。

次回はいよいよファイナルイベント!
9月29日に渋谷ヒカリエにて行われる最終発表会です。

今回、納得するCMを作れたチームも、作れなかったチームも、河尻さんや地元の方からの言葉を受けて、さらにCMをブラッシュアップさせていって欲しいと思います。

最後に、今回のキャンプに同行していただいた河尻さん、活動に協力してくださった只見町の方々、そして本気で取り組んで下さった参加者の皆さん、本当にありがとうございました!



Text:Shiori Fukada

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