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お気に入りの帽子



いつもとちょっと違う帽子をかぶる


それだけで

全身が反応する



これじゃダメだ
これは違うという思い




そんな少しの違い


何もなかったことのように
流して欲しいという思い



そうか
そうなんだね

いつもの帽子が
よかったんだね



すぐにそう認められなかったことへの

心残り




いつもとちょっと違う帽子をかぶる
それだけで

全身が反応する



道端に咲くお花
ひとつひとつの違いを

大いに感じ

土を這う
小さな虫たちそれぞれの個性を

瞬時に見分けて味わう



それはあなたの素晴らしいところで

弱いところ やわらかくて
攻撃されやすいところ




ただ
少しだけの違いに

全身が反応した


ポジティブでもネガティブでもなく


あるがままを
受け止めきれない 


観察者



どうにかしてあげたいきもちが
あふれる
あふれる




いつもとちょっと違う帽子をかぶる
それだけで

全身が反応する



それは とてつもなく
可愛くて 愛おしい 瞬間にも
なり得る


それが あなただから
それがわたしだから





この瞬間に なにひとつ
間違いはない





どこからが夢で現実で創作なのか


境目のわからなくなる
狭間から




読んでくれてありがとう。 出会ってくれて、ありがとう。 通りがかってくれて、ありがとう。