ウマすぎる・・・ッッ!特大エビフライの「美味しい」を加速させた、追加料金30円。
冒頭がちらっと目に入ったそこのあなた!!!!!突然ですが質問です!好きな食べ物は何ですか???
ちなみに
私は新鮮な油で揚げられた、揚げ物全般。
生活習慣病予備軍のような発言だが、あのきつね色を前にして、食欲を我慢できるほど私はまだ大人では無い。
その中でも特に好きな物はエビフライ。
サクッとした衣に包まれたプリプリな身は甘くて繊細。ソースで食べてもよし、タルタルソースで食べてもよし。お誕生日の晩ご飯には、よくエビフライをお願いしていた幼少期が懐かしい。
と、言いつつも。
女子大生たる者、こんなことは公の場で口が裂けても言えたことでは無い(真顔)
合コンではどうしても、男の子からの好感度を気にして茶色い食べ物は愚か、パンケーキやサラダなど、可愛くて♡ヘルシー☆なものを答えてしまう。
もう虚偽罪で逮捕されるのも時間の問題だ。
―
現在地は調布。
私は今、馬鹿デカいエビフライを待っている。
(ゴホン…野蛮な言葉遣いごめんあそばせ。)
規格外の大きさのエビフライに魅せられて、この店に吸い込まれること5分前。
私は見つけてしまったのだ。
ネタかと思うぐらい、大きなエビフライが2本、皿をはみ出すように並べてあるディスプレイを。
冒頭で説明した通り、私は大のエビフライヤー。(テニスプレイヤーみたいに言うな)
これを見て、入らないなんて選択肢は
もちろん、無い。
想定外のお洒落な内装に驚きつつも、運良くすんなりと着席成功。
心はエビフライと定まりつつも、とりあえずメニューを確認した。
ペラリ
さっそく目に付いたのは、1枚特別に置かれた『 数量限定!イベリコ豚orアグー豚のとんかつ定食』のお品書き。
なるほど、この店はエビフライ屋というよりは「とんかつ屋」の様だ。
「ふ~ん・・・・・・。」
待て待て待て待て待て!!!!(驚愕)
あ、危ない・・・!!エビフライを食べるつもりで入ったのに、恥ずかしくも一瞬豚へと心が揺らいだ。
恐るべし銘柄豚・・・・・!!!!
―
だがしかし、
結局1度湧き上がった食欲には勝てず、特大エビフライ1本に「ヒレカツ」のセットに変更したのだった。
豚強し。ひかり欲に弱し。
―
「ん”ん”!?!?!?」
ちょっっっと待って、
タルタルソースは別売?!!だと!?!!!!!
エビフライとタルタルソースはもはや一心同体。タルタルソースの付かないエビフライなんて、サンタ不在のクリスマスだ!!
私はつかさず追加注文。(生ビールも♡)
これで準備万端。あとは静かに待つのみだ。
―
バチ、パチパチパチジュワァワワワパチパチジュゥ〜・・・
店に響き渡る揚げ物BGM。
ああ~~この音だけでご飯、食べれます。
待つこと15分。
「お待たせいたしました〜~!!!エビフライとヒレカツになります~」
こ、これは驚いた・・・・
皿の上にはたくさんのキャベツに、幼児のげんこつサイズのヒレカツが2つ。
そして、
全長20cm以上はありそうなエビフライ!!!!!!!!
こんなに大きいエビフライに出会ったのは、人生で初めてのことだった。
あひゃ~〜/////衣もいいきつね色!!!!
ゴクリ・・・・
感動もさながら、私は自らの食欲を解放するかのように、箸を動かした。
フライに触れば、たちまちパン粉の「ガリガリッッ」とした音が。
エ、エクスタシー・・・!
衣1粒たりとも落とさぬように、、そっと、、持ち上げて、、、、、
ガリィッッジュワッジュワァ……
「~~~~~~ッっっっ///////////////!!!!!!!(涙目)」
思わず口元に手を当てて、私は目を閉じながら上を見上げた。
俗に言う、「昇天」。
大ぶりの身はふんわりしつつも跳ね返る弾力。砂糖やみりんとは違う、エビ独特の甘みが旨い…!!「海老は大きくなるほど値段が上がるが味は落ちる」と言われるが、そんなのは迷信だ!!!!「大きくて美味しい」を叶えたエビを、私は今食べている。
そして、30円プラスしてまで付けた愛しのタルタルソース。
どっぷり二度漬け失礼します。
このトロリとした濃厚なソースが、見事衣にへばりつく。
あっあああっっ~~~~ガブッッ!!
「う、うまっ、うまーーーい///////!!!!!!!!!!!」
やっぱりエビフライにはタルタルソースだ!!!
マヨネーズの「こってりさ」よりも、ヨーグルトの「爽やかさ」を感じるタルタルソース。揚げ物の脂っこさと見事に調和してる。このタルタルソースがあれば、本来頼むはずだった、特大エビフライが2本乗る定食も軽々食べれてしまうだろう。
エビフライには、ソース派とタルタル派の避けられない派閥争いが存在するが、こんなにもタルタルソースを猛プッシュしている私はまさかの両党使い。
どちらも嗜ませていただきます♡
たらりと回しかけたとんかつソースが、みるみる衣に染み込んでいく。
っふんーーーーーーーー!!!(目を見開く)
待て待て待てこれはウマすぎる・・・!ウスターのような辛口仕立てのソースはすりごま入り。この香ばしさ、癖になるな!!
さてここで問題です!みんな大好き揚げ物定食において、一体何が名脇役に当たるのでしょうか。
そう!答えは「キャベツ」!!!!
キャベツまでしっかりとこだわりが行き届いている店は自然とフライも旨い。
この店のキャベツは少し太め千切りだが、凄みは驚きの水分量。水々しいキャベツはまるで朝採りしたかの様だ・・・!あと2、3回通ったら店主に一体どこの農家から仕入れているのか聞いてみよう(真剣)
エビフライを味わいつつヒレ肉を食す。今の私は間違いなくブルジョアだ。
まるまるしたヒレ肉は大きめに二等分されている。
半身は塩を振りかけて、一口で食べた。
脂身がこれでもかと乗るとんかつも美味しいが、ヒレ肉の赤身っぷり、ホント最っっ高。
おっ!良い塩梅にご飯、キャベツ、肉が余っている。
ふふ♪ならば白米の上に、しなったキャベツ、ソースをビタビタにくぐらせたヒレカツを乗せて、、、
はい、「即席ソースカツ丼」の完成~〜!!
これを人目もはばからず、ワシワシとかき込むのがウマい!!!!!!!
あ”っっ~~!!!B級の真骨頂すぎん〜〜~??!
この邪道を走る時の背徳感。
くぅ・・・辛い・・・。美味すぎて辛い・・・
唸る美味さには辛さを伴うことを学んだ。
モグモグモグモグモグ
咀嚼に終止符を打つように、ぐいっと味噌汁を飲み干した。
―
くったーーーーーーーーー!まん、ぷく…!
ふう、、、あつい・・・。
私はパタパタと手で顔を仰ぐ。
食事をしただけなのに、怒涛の美味しいの連続に汗をかいた。
揚げ物なんて高カロリーな上、可愛さなんて皆無だが、この「美味しい」を自分1人で留めて置くなんて勿体ない。大切な人にこそ、伝えたい。
そして伝えるだけじゃなくて、一緒に分かち合えたらどんなに幸せなんだろう。
私はいつか自分の素性を明かせる人と巡り会えるのだろうか。
そしたら、今よりもっともっと、この料理が美味しく感じるのかな。
そう考えると、
「今度は、本当に自分が好きなものを言ってみようかな・・・。」
と思えたのだった。
そろそろ店じまいなのか、ドアを開けて清掃を始めるアルバイトの女の子。
入り込む
師走の夜風は冷たいが、
火照る私の体には丁度良かった。
今回行ったお店は「豚珍館 東口店」でした。
今年も残すはあと7日!!
次回は元日にお会いしましょう♪みなさん良いクリスマスを!!
「水曜日のひかり」では、
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