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AIC生ブログ|農の世界に足を踏み入れ始めた会社員。そのきっかけは…

マイファームは、「アグリイノベーション大学校(AIC)」という社会人向けの農業スクールを運営しています。
仕事を続けながら週末に農業を学びたい方へ向けて、農業の技術や経営に関しての知識・理解を深める、学びのプログラムを提供している学校です。

今回は、現役でそのAICに通っている、久保田さんから寄稿いただいた記事をご紹介させていただきます。

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農の世界に足を踏み入れ始めた会社員。
そのきっかけは…

はじめまして、4月にAICに入学しました久保田と申します。
コロナウイルスの影響で緊急事態宣言が出ておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
(注)このブログを仕上げる頃には解除されました。

私の勤務先ではテレワークが導入されました。あれ、会社に行く必要ってそもそもあったのかな、と思い始めた今日この頃です。今回は自己紹介を兼ねて、これまで農業とは無縁の生活を送ってきた私が、AICに入学したきっかけと今後の目標についてお話ししたいと思います。

きっかけその1 畑の手伝い

私は、満員電車通勤歴約10年の、いわゆるミレニアム世代の普通のサラリーマンでして、農業とは無縁の業界に勤めております。
親も、その親も農業とは無縁です。大学も農学部ではありません。

そんな私ですが、結婚して妻の実家近くの埼玉県入間市で生活を始めてから、嫁の親戚の畑を手伝う機会に恵まれ、農業に興味を持ち始めました。

先日は里芋を植えたところです。
種芋は昨年収穫したものが穴に埋めてあり、それを掘り起こすところから始まりました。植えるにあたっては、耕耘機をかけて土を耕し、畝立てしたりと、とにかく体を動かします。
特に鍬を使って畝立てするのはかなり骨が折れます。翌日はほぼ間違いなく筋肉痛です。

いつの間にか平日会社員として頭を使って(どれだけ使っているかは謎ですが)、週末農業で体を動かすという生活が体に馴染んできた、そんな今日この頃です。

そしてそして、テレワークとなったおかげで往復3時間弱かかっていた通勤時間が丸々浮いたので、今後はうまくやりくりすれば平日も農作業できるのでは、ほくそ笑み始めています。
コロナが収束しても、週5日会社に行くことはもうないでしょう。
徐々に農業に割く時間を増やしていければと考えています。

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↑ ブログを書き始めた頃に植えた種芋。

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↑ ブログを仕上げる頃には芽が出てきていた。

きっかけその2 息子の保護者会

高校生の息子が特別支援学校に通っており、保護者会とかに参加する中で、障害者の雇用機会確保が一つのチャレンジであるということを知りました。

進路としては、一般的な企業に就職するいわゆる一般就労に加え、ひとりひとりのニーズに応じて、生活介護や、就労継続A型、B型、就労移行支援、地域活動センターや施設入所、といった選択肢があるそうですが、なかなか空きがないらしく、保護者の皆様も、卒業後の我が子の進路が不安そうです。

ニーズがあるなら将来起業してそういう場を作ろうかなと思い始め、じゃあ彼らは一体何が得意なんだろう、と考えていた時、学校にある畑で頼もしく作業をしている生徒達を見つけました。
そして、文化祭では育てた野菜を売ってました。

お、これはきっと農業が問題解決のヒントになりそうだぞ、と考え始めた時、週末で農業が学べるアグリイノベーション大学校の存在を知り、農業について勉強しようと思った次第です。

先日は早速、オンラインで農業技術の講義がありました。
普段、そこにあるものとして接してきた土がいかに重要か、そして野菜が育ちやすい土作りには何が必要か、基礎から教えて下さいました。

また、世の中には化学肥料に加えて、有機質肥料というものがあるそうです。その一つが緑肥だそうですが、それを言うなら究極、雑草も肥料になったりするのかな、とか、まだまだ分からないことだらけですが、これからそういったことも学んでいければと思います。
実技に加えてこういった座学もあるのは大変有難いです。

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↑ 埼玉農場の緑肥。畝の間で育てているらしい。踏んでも大丈夫、とのこと。

今後は、、、

2年後にうちの息子は特別支援学校を卒業するので、その時までに畑を借りて、まずは兼業農家として新規就農することが目標です。
ゆくゆくは、息子の同級生とかも雇用していければと思ってます。

ところが、、、
色々と調べてみましたが、農地を借りるのはかなりハードルが高いということがわかりました。
とりあえず、農地の窓口に掲載されている市内の農地はほとんど「不耕作」でした。

市が貸し出している農地、いわゆる市営農園もありましたが、利用上の制限の中に、禁止事項として、「営利を目的として作物を栽培すること」と書いてありました。

一方で、家の近所をプラプラと散歩してみたところ、大きな畑で、手入れはされているものの必ずしも作付けされずにいる畑は意外と多いように感じました。
今までは全く気づきませんでしたが、「畑ないかな〜」という視点で歩いてみると、家の近所であっても以前とは違った風景に見えるから、面白いものです。

また、大変有難いことに、家庭菜園的な目的で貸して下さる所はありそうなので、まずはそういう形でお借りして、徐々に信頼を得ながら広げていくのが良いのでしょうか。今後模索していく必要がありそうです。

また、障害者雇用の世界は、補助金目当ての開業や法定雇用率を満たすことだけが主眼におかれたビジネスも横行しているようです。
私としては、現時点では、補助金に頼らずにビジネスとして成り立たせたいと思っているわけですが、そのためには要は「なるべく高く売る」ための仕組み作りが必要で、何か手はないか、今後考えていく必要がありそうです。

いずれにせよ、これからは、仕事は誰かにもらうものではなく、やりたい仕事を自分で作る時代だと思うので、そんな生き方を模索していきたいと思います。さっき、育苗の読み方も分からなかったので、まだまだ先は長そうです。

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寄稿者:久保田さん
いつか必ず起業する、と言いながらなかなか踏み切れない、満員電車通勤歴10年の会社員。金融業界。
2016年の結婚を機に妻の実家のある埼玉県入間市に住み始める。



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