泥棒に入られた話

そうなんです。泥棒に入られました。

と言っても我が家や当店ではなく、実家が営むラーメン店です。
もちろん警察には届け済みです。
老いた夫婦が一生懸命営む個人経営のお店、しかもコロナ禍を受けて売上も激減で困り果てているこのタイミングで、です。
最初は怒り心頭だったのですが、徐々に哀しみが勝ってきました。

これからこういう世の中になってしまうんではないか、と。

もしかしたら、その泥棒はこの状況で食うに食えずに仕方なくやったのかも知れない。
派遣を切られたのかも知れない。
バイトをクビになったのか知れない。

きっと、そもそも泥棒を働く人間も、泥棒をしたくてしている人ばかりではないのかも知れません。

ソマリアの海賊をすしざんまいの社長が壊滅させてた話、知ってます?

ソマリア沖で暗躍していた海賊たちは、国の経済的状況からみんな仕事がなくて食うに困ってやっていた。
そこですしざんまいの社長は機材とノウハウを与えてマグロ漁に出させたところ、見事に海賊をやめた、と。
こんな美しいwin-winなんてそうそうないですよね。

だから一番は、泥棒なんてしなくていい社会を目指す事だなと思ったんです。

「社会に負けちゃダメだよ」なんて言うけど現状日本中の人たち、特に商売をやられている方々はもうずっと瀬戸際です。
もちろん私も私の両親も多くの友人達もみんな頭を抱えています。
そんな時、国は何をするべきなんでしょうかね。
考えてくださいよ偉い先生方。
僕ら国民も変わらずに提案しますので。

友人の友人も、もう更生したにも関わらず再び犯罪に手を染めてしまうかも知れない、とボヤいていたとの事でした。
だって家族を食わせなきゃいけないとなったら、この状況じゃ手段を選んでいられない、と。子供を飢えさせるわけにはいかない、と。
止められますか?

もちろん、犯罪はわかりやすくルール違反です。
ダメなことだから、罰されるべきです。
でもやっぱり、その構図がどこから来ているか少し考えてみる必要があるんじゃないかと私は思います。

このコロナの中で痛ましい、やるせない事件が増えないように。

そのためには、我々は政治をしっかり見つめて声を上げるしかないのだと思います。

与党の皆さん。野党の皆さん。
国会議員、都道府県議会議員、市町村議会議員の皆さん。
今はイデオロギーで争っている場合じゃないですよ。

日本、マジで壊れ始めてますよ。

大企業を守るのも大事ですが、土台を支えないと大きなお城も崩れちゃいますよ

さて、このテキストをどれだけの政治家の方が拾ってくれるか。
度量が問われますね。
期待してない、って言っちゃう寂しさもありますが。

皆さん、くれぐれも健康と自衛を。

かくして遠藤家の財政はピンチからさらにピンチになりましたとさ。
このnoteも投げ銭機能がついてますのでもs(自粛

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