天狗について考えた。
天狗。
それは日本において最古の部類に入るほどの伝説の生き物である。
しかし、我々は天狗について驚くほど知らない。
そこで、天狗について考えてみた。
過去にも向き合ってみた事もあるのだが、その記事もどこかへ行ってしまったので改めて検証してみたい。
まず天狗について気になるのは「普段は何を食べているのか」という事だ。
人里離れた山奥で暮らしているのだろうから、恐らく海の幸などを入手する事は難しいであろう。
恐らく魚類だったらイワナやウグイ、動物だったらウサギやイノシシ、シカなどであろう。
しかし動物性たんぱくばかり摂取していると身体に不調を来すので、恐らく野菜類も食べているはずだ。
野菜類に関しては山なので当然の様に山菜は豊富。
その季節にその山で採れた旬の山の幸をふんだんに楽しんでいる事と思う。
マクロビオティックの観念に基づくと、天狗は大変ロハスであると言えよう。
次に気になるのは「コミュニティ」に関してだ。
天狗は天狗だけではなく「小天狗」などというものもいる。
という事は、恐らくだがメス天狗などという生物も存在し、生殖行為によって子孫を作っている事であろう。
しかもその歴史を鑑みるとするならば、恐らくは天狗族のコミュニティは巨大であると容易に推測出来る。
それだけの人々もとい天狗天狗がいるという事は、子育てで悩む天狗や不倫に溺れる天狗、人徳ならぬ天狗徳がある天狗やそれを妬ましく思っている天狗などもいるはずだ。
余談だが、生殖行為があるという事は恐らく営みの中での性癖などもあるであろう。詳しく考えるとリアリティしか出て来ないのでここでは割愛する。
さらに気になるのは、やはりあの服である。
「どこで買ったんだろう?」という疑問は、皆さんも一度は考えた事がおありだと思う。
一般的に考えると、あれは恐らく繊維で出来ている。
という事は、綿花などの加工の技術や機織りの技術などを有していると言える。
その加工や技術から導き出されるのは、労働とその対価のあり方であろう。
その対価があるという事は社会は分業制で、他にも様々な職種がある事になる。
労働者とそれを統べる管理職、その管理職の人間の対外業務。
接待でキャバクラなどに行く事もあるだろう。
領収書を切ってみたものの経理の天狗に「これは落ちないですね〜」などと言われる事もあるだろう。
対天狗関係に悩む事もあるだろう。
やけ酒に溺れて天狗生を棒に振ってしまう天狗もいるだろう。
更生施設で第二の天狗生をやり直す事もあるだろう。
怒ったり、悲しんだり、笑ったり、泣いたり。
恋もするし、裏切ったり裏切られたりもするし。
許したり、微笑んだり、愛でたり。
結論。
天狗、恐るるに足らず。
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