週末読書記録①「世界一やさしい問題解決の授業/渡辺健介」
この本のあらすじ
問題解決の方法を、1~3限目に分けて説明する。1限目では「問題解決キッズ」、2限目では中学校バンド「キノコLovers」、3限目では「タロー」を主人公に問題解決を行っていく。タイトル通り、子どもでも理解できる平易な文章で手法について説明されており、ロジカルシンキングを基礎から学びなおしたい大人にもピッタリな一冊である。
学び/気付き
■1限目「問題解決能力を身につけよう」
これは持って生まれた才能ではなく、「癖」なのです。(中略)考え、行動するという経験を積み上げていくと、「考え抜く癖」「前向きな姿勢の癖」がついてきます。
つまり、ロジカルシンキングが苦手だとしてもそれは才能がないのではなく「考える習慣がない」といえる。習慣化すればだれでもできるようになる(が、それが最も難しい)。
ここでは4人の子どもたちが出てくる。それぞれに行動の癖があるのだが、自分にも思い当たる節ばかりだ。特に太字の部分、完全に自分を言い当てられたようで耳が痛い。
どうせどうせ子ちゃん
・壁に直面するとすぐにあきらめる
・人の目を気にして失敗を恐れ行動しない(アイデアが浮かんでもしり込みする)
→他人の評価軸で生きているため、高評価がモチベーション。逆に言えば、失敗しないことは落ち込まない。自分を守るため。病みたくない→失敗したくない→行動しない→失敗しない→病まない
・他責思考(他人や社会のせいにする)
評論家くん
・問題や課題を認識しており、自分の意見として指摘をするが、言いっぱなしで自分は行動しない
・行動できていないことに気付いていないか、あるいは逃げている(リスクや結果に対する責任はとらない)
気合いでゴーくん
・やる気も行動力もあり前向きだが、それで終始し考えることをしない
・「考える暇があったら動こう」とするので結果にたどりつくのが遅く、また結果から学ばないため成長のスピードが遅い
★問題解決キッズ
・常に具体的な目標を持っている
・失敗しても前向きに問題の本質を探る
・具体的な解決策を見つけ、すぐに行動にうつす。また、進捗をチェックして毎回何かを学んで進化していく
ぐぬぬ、自分に欠けているものをすべてこなしている、問題解決キッズ恐ろしい……そして、悔しい。
ここで私の短期目標が決まる。
「「「「目指せ、問題解決キッズ!!!!!」」」」
☆ここで学んだフレームワーク:分解の木
■2限目「問題の原因を見極め、打ち手を考える」
今まで行き当たりばったりで問題解決をしていた私は、ここで仮説をたてる重要性を学んだ。
最初に仮説とその根拠を明確にしておけば、いろいろと調べなくてもその仮説が正しいかどうかを簡単にチェックすることができるようになるのです。
そして、仮説をたてることで問題を解決するためにはどんな情報が必要なのかが明確になり、情報収集しやすくなる。
詳しいフローは以下。
仮説をたてる→仮説に根拠を与える→仮説検証するため、情報収集する→集めた情報を分析する→分析結果より仮説が正しいのか検証する
☆ここで学んだフレームワーク:はい、いいえの木
☆ここで学んだフレームワーク:課題分析シート
■3限目「目標を設定し、達成する方法を決める」
目標を達成できるかどうかは「よいプランを立てる」×「しっかり実行する」という掛け算で決まっています。(中略)解決策を「確実に」実行するためには、いつ、何をするかという「計画」を立てていくのが一番です。分析したのも、解決策を考えたのも、すべては目標を達成するため。解決策をひとつひとつ行動に落とし込んで、いつやるか、日付を入れていきましょう。
つまり、目標を達成するためには目標と現状の差分(=問題)を埋める必要がある。その差分を埋めるためには、問題の原因分析(なぜ問題が起こっているのか)が必要。原因が特定できたら、課題を設定する。(例えば、遅刻した原因が「鳴ったアラームに気づかなかった」であれば課題は「アラームに気づく」こと。)そして、課題を解決するための打ち手を考える(この場合も分解の木を使うといいかも)。打ち手が決まったら、行動ベースに落とし込み行動計画を5W1Hで考える。そして最も大切なこと、実行して効果測定する。
これらを習慣化することが、ビジネスパーソンとしての第一歩と個人的には感じる。
☆ここで学んだフレームワーク:仮説の木
自分へのNA
・問題解決手法をノートにまとめる(今日)
・振り返りに今回学んだフレームワークを使ってみる(今日・明日)
今回のキーワード(モヤモヤしたところや、もっと深めたいこと)
・習慣化
ー習慣化するためには、どうしたらいいんだろう
・着実に実行するためには、どうしたらいいんだろう
ーいつも実行できずor実行を途中でやめてしまう癖がある(なぜやめてしまうのかを問題解決したい……)
・具体と抽象
ーいつも分解の木をしようとすると、どのくらいの粒度で分解するのか迷って先に進まなくなってしまう。そして、抽象と具体の行き来が苦手なこともロジカルシンキングの苦手とつながっている気がする(仮説!)。
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