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mycy
2021年6月16日 16:21
『退屈の行方と歩幅』昨日も今日も、たぶん明日も同じような毎日だなと思う。今日も特に楽しいことは何も無かったな、と振り返りながら階段を下りる。昼休みは、黒板の上の時計ばかり見ていた。周りの友達は何か会話を続けている。けれど私は、時間を埋めるためだけに話が続いているような気がして、暇だ、と思いながら何となく相づちを打っていた。学校を出て歩き始めると、傾き始めた太陽の光が顔に当たる。歩い