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間違えるほどのまぶしさはどこにもいかない
雨上がりの夕方は一番輝いていて
誰もいなかった朝のようだった
忘れていたのは自分で、思い出したのは冷たさの空気だった
踏み切りを渡るのを避ける
と夜は近く、いつまでも夕日があるような気がした
きっとまた忘れるただひとりであること
夕日から逃げない心地よさが
季節と共にあること
絵本もしくは詩集のための
この電車追い越されますという電車に乗って家に帰る
各駅停車しか停まらない駅で一緒に見た紅茶の広告を思い出す
別れ際はいつも少し気まずくて電車に乗りたくなくなる
電車から見えた顔を改札の外で手を振っている姿を思い出す今日
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溶けそうな時間におぼれていくだけの日々がずっと続けばいい
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遠くから聞こえる音楽が耳に慣れない音だった
遠くに来てしまった
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風の