
「セールスは愛」って、本当?
個人事業主として活動していると、
「セールスしないのは相手にとって失礼だ」
なんて言葉をよく耳にしてきた。
もちろん、
商品やサービスが「必要な人」に
とっては愛なのだろう。
間違った方向に投資しているとしたら、
時間もお金ももったいないから。
一方で、
・まだ自分ごとだと感じていない人
・そこまで困っていない人
も、多いのではないか。
そんな状態で、
「これがあなたに必要です」
「これを買わないと大変なことになる」
など、
一方通行に「愛」を届けられても
受け取れない。
あなたは、どうか。
その「愛」受け取れません!
「うわ、買うって言ってないのに何?」
4年前。
免許をとってすぐ、
中古販売社へ車を見に行った。
予算とほしい車が決まっていたため、
どのくらいの値段がするのか。
中古車の在庫はあるのか。
そんなことを確認したかったのだ。
予算と車種を伝えると、
「その値段で買えますよ!」とのこと。
いやいや、
この店で買うって言ってない。
ほしい車ではあったけど、
実物を見たのも初めてである。
営業さんとは「初めまして」だからこそ、
信頼関係ももちろんない。
いきなりぐいぐい来られて
渋っていると、
「ちょっと店長に確認してきますっ!」と
5分以上待たされた。
もう少し値段を下げてくれるとのことだった。
「いや、だからね。
なんで買う前提?」
ダークな私が心の中でつぶやいた。
見にきただけなんで!と伝えると、
「じゃあ明日までこの価格で
おとりおきしておきますので、
電話番号を教えてください。
明日連絡します!」
・・いい加減にしろ?と思った。
もちろん、
電話番号は伝えずに帰宅。
このお店には2度と足を運ばない、
と誓った。
信頼関係がないままセールスをされても
嫌な気持ちにしかならない。
そんな経験をしたのだった。
これは、
他人事ではない。
「セールスは愛」という言葉が
通じる相手は誰か。
ネット上で信頼関係は築けるのだろうか。
私自身、
信頼関係のある方へのセールス経験があります。
お断りされることが大半でしたが、
他のサービスにお申し込みいただくことが
多かったと感じます。
一方で、
「ネット上で信頼関係をつくるのは
難しい」とも感じます。
簡単につながれるのならば、
簡単に関係が切れるということでも
あるからです。
距離感がつかみにくいオンラインの
つながりだからこそ、
何度も話し、ぶっちゃけたり、
弱さをさらけ出したり、
実際に対面で会う約束をしたり。
時間をかけて関係を築くものなのだろうと
思います。
「セールスは愛」
この言葉をそのまま受け取っては
危険です。
愛とは、何か。
しっかり理解した上で、
セールスをお願いします。
自分にとっていいものは、
買います。