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年間300冊読む私がオススメしたい!死ぬまでに読んでおくべき自己啓発書3選


『自己啓発書』とひとくちに言っても、その種類は様々です。

数多ある自己啓発書の中で、どれを選んだらいいのかわからない! これを読んで本当に私のためになるの? と悩んでしまい、本当に読むべき1冊と
出会えずに終わっていませんか?

その悩み、解消します。

月間25~30冊、年間300冊ほど本を読む私、ゆうゆうこと北村有が、外れも当たりもたくさんあったこれまでの読書遍歴の中から、死ぬまでに絶対読んでおくべき自己啓発書を選びに選んで3冊、紹介いたします。


『自分を好きになろう』
著・岡 映里
漫画・滝波 ユカリ

“うつな私をごきげんに変えた7つのスイッチ”を副題に、著者である岡映里さん自身がうつを克服するまでの1年半におよぶ体験記を記した本書。

単刀直入に訊きます。
あなたは今、生きることが辛くはないですか?

朝起きるのが辛い、学校や会社に行きたくない、自分がどんなことに興味関心があって、何をしていれば幸福で満ち足りるのかがわからない。

自分で自分のことがわからないって、結構深刻なんです
お願いです。ひとりで悩む前に、まずはこの本を読んでみてください。

実際にうつを発症した著者、岡さんがまずどんなことから始めたのか。
誰にでも、今すぐに出来ることです。

それは、『掃除』

まずは部屋の片づけから初めて、次に着る洋服を変えたり、普段とは違う言葉を使ったりと、些細なことからスタートさせていきました。

具体的にどんな風に進めていったのか、岡さんの寄り添ってくれる文章と、滝波さんの静謐なイラストがわかりやすく伝えてくれます。

部屋の整理整頓をする、着る洋服や使う言葉を変える……。
言葉にしてみると、ほんの些細なことに見えるかもしれません。
けれど、これ、心が疲れているときだとなかなか大変です。

まずは本棚にちょっとだけスペースを空けるところから始めてみてください。
小さな小さな一歩が、1年後、5年後の自分を変えてくれます。

7年前、ブラック企業での重労働に私は疲弊しきっていました。
稼いだお給料を確認するため記帳に行く暇もないまま過ぎていく日々。かつての私にこの本を手渡すことができたなら、どんなに良いかと今でもたまに想像しています

“自分を知り、自分で自分の機嫌をとり、自分の心を落ち着かせていく方法を体得していく。その中で、抑うつ状態が改善し、毎日がごきげんになっていく、私が実際に効果を実感した「7つのスイッチ」”

ぜひあなたも、体感してください。


以下、有料部分では
『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由』
『うつヌケ』
について紹介しています。

どの本もコミック・コミックエッセイ形式で読みやすくなっています。
時間がない時でも、合間に手に取れる気楽さと共に、大切なことを教えてくれる本ばかりです。



『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由』
著・汐街コナ
監修:ゆうきゆう

私の人生を変えてくれた本2冊目。
きっと、袋小路にはまっている思考や価値観を優しく広げるきっかけになってくれます。

電車のホームから飛び降りれば会社に行かなくてもいい、と考えてしまった著者自身が、同じように心身をギリギリまですり減らしながら働いてしまう人たちの思考回路を追いながら、打開策に繋がる提案をしてくれるコミックエッセイ。

精神科医であるゆうき先生監修であり、合間のコラムも気づきが多い内容で、夢中で読ませてくれます。

私自身も経験があるのでよくわかるのですが、『ブラック企業で働きながらもどうして辞められないのか』『死ぬことまで考えてしまうのか』、辞めた後の人生を想像できない境地にまで立たされているからなんですよね。

“今の職場で5年後や10年後幸せになった自分を想像できますか?
想像できないならその職場に幸せな未来はないのだと思います”

辞めた後のことが想像できない、もしくは『生活していけないのでは?』など予知できない類の想像をしてしまって身動きが取れないのならば、ここで働き続けたらどうなるか? と考えてみるといいかもしれません。

5年後や10年後に同じ場所で働いている自分は幸せでしょうか?


『うつヌケ』
著・田中 圭一

この作品はご存知の方も多いですね。
ベストセラーになったコミックエッセイ『うつヌケ』、ブログでも書評を書かせていただきました。

実際にうつを経験した人、現在も治療中の方に突撃取材。
どうしてうつになってしまったのか? 克服したきっかけは? どうやってうつと付き合いながら生活しているのか? などなど、うつと共に生きる人たちのバックボーンに迫った、こちらも読みやすいコミックエッセイ形式。

うつにまつわるあらゆる経験について書かれていますが、私が一番印象的だったのは、ライター鴨川良太さんの場合。

3.11の原発事故をきっかけにうつを発症したのではなく、うつから抜けるきっかけとなったケースがあると知り、とても驚きました。

それと同時に、うつになる(またはなりやすい)性格のパターンも掴めてきます。
人一倍、責任感・正義感が強い人。真面目で几帳面な人
キリの良いところで手を抜くという加減がわからず、やりすぎてしまう。完璧を目指すあまりに仕上げ時が把握できず、100%を超えて200%300%まで達そうと動き続けてしまう。

日本の教育は、頑張り方は教えてくれるけれど、サボり方、楽の仕方は教えてくれない。日本人のうつ発症者や自殺率が高いのも頷けてしまいます。

鴨川さんのケースも、地震の影響でこの先原発はどうなるのか、今いる土地にそのまま住み続けて問題ないのか、横行する不安とデマを解消するために『自分が』頑張らないといけないと思い込み、背負いすぎて潰れかけてしまいます。

助けてくれたのは、客観的な視点を持ち、常に声を掛け続けてくれた奥様の存在。
いかに自分の思考のみにはまりこむのが危険か、第三者の言葉が大切なのかを教えてくれるエピソードです。
未読の方はぜひお手に取ってみてください。



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