地域に興味を持つこと。

僕は映像制作と写真を撮ることが好きな19歳の学生。
小さい頃から地元が好きで、カメラを片手に町を歩き、地元のお祭りに行ったり、生き物観察会に参加したり、町中の神社に行って階段の段数を数えたり、道端の石碑の文字を解読したり、そんなことばかりしていた。
今思うと、かなり変わった少年だ。
いや、今でも十分変わった少年かもしれない。
渋い…とでもいうのだろうか。

生まれ育ったのは、決してドがつくほどのド田舎でもなく、かと言って都会ではまったくない田舎。昼の電車は1時間に1本。コンビニまでは歩いて2〜30分くらい。周りは田んぼと杉の山と住宅地。東京までは電車で1時間半かもうちょっとくらい。まぁ普通に田舎の里山で育った。

そんな僕は、あるときこんな問題に出会う。

その問題とやらは、決して難しいものではない。
なぞなぞ的に言うと、「小さい頃は誰でも持っていて大人になると無くなっていくものなーんだ?」の答えみたいなものだ。
え?難しいって?

それは、僕が小さい頃に、さっき挙げたようなことをしていた原動力…。

そう。好奇心…つまり興味を持つことである。

大人にだって好奇心はある。
だが、大半の大人には若い頃のような好奇心は残っていないんじゃないだろうか。

ではなぜこの興味が問題なのかという話をしよう。

僕は、小さい頃から興味のおもむくままに町のことを調べたりすることを遊びとしていた。

決して悲しい奴ではない。

一人っ子という環境と、近所に子どもが少ないという環境が合わさった結果みたいなものだ。

友達とは普通に遊びに行くし普通だった。

子どもというのは、思ったことや知っていることをよく喋る。
僕も、町のことや興味のあることをいっぱい話したろう。内容はあまり覚えてない。
しかし、いっぱい話しても周りの人はあまり興味を持ってくれない。僕はそれが悲しかった。
もちろん僕の話し方が悪かったのかもしれない。伝わってなかったのだろう。もしくは、子どもの話すことなんか聞き流されていたのかもしれない。
親はともかくとして、学校の先生や周りの大人、友達も興味はあまりなかったらしい。
それもそうだ。そんな話に興味を持って聞いてくれる人など探すのは難しい。
僕だって、こうなっていなければ聞き流していたかもしれない。
興味を持ってなけりゃ聞く気にもならないものだってあるかもしれない。

でも、当時の僕にとっては悲しかったのだ。

おかげでいまだに「興味ない」という言葉が大っ嫌いな始末である。
これだけ文章を割いてこのことについて書いているのだからよっぽどである。

中学生くらいになって、やっと気づいてきたことがある。
それは、町の人が町のことに興味がないということ。
町の人が自分の町のことを知らないということだ。
自分の生まれた町のこと。自分の住んでいる町のことをどれくらい知っているだろうかと考えたときに、はたしてどうだろうか。テストで、
Q.あなたの町はどんな町ですか?
という設問が出たとして、なんと答えるだろうか。

観光地なら話は違うだろう。
だが、僕の地元みたいに、田舎だけどド田舎じゃない、割と開発はされてるし都会は近いけど里山が残る場所。そう、言ってみれば中途半端な場所にとっては難しい話なのではないだろうか。
そして、こういう地域はきっとかなり多いのではないだろうか。

こういった場所では、町のことに興味でもなければ、町のことをよく知らないでいる人が多いのではないか…と思ったのである。

自分の町のことをよく知らない。知っているつもりだけど、実は知らない。そんなことはよくあることだ。
何の問題もない……と思いたいが、これはその町の危機であるとも言える。

昨今、「地方創生」という言葉を良く聞く。おそらく聞いたことがある人が多いと思う。

超簡単に説明すると、都市部への人口集中と地方の過疎化、少子高齢化に歯止めを掛けて地方を元気にしよう!みたいな感じの政策だ。

ここでは様々な取り組みが行われている。
ふるさと納税やら移住定住促進のキャンペーンなんかは聞いたことがあると思う。

しかし、これらは「外部から人を呼ぶ」ことに力を入れている場合が多く、意外と元からの地域住民は冷めていてまちの魅力と聞いて「この町にゃなーんもねーだ」なんて平気で言ってるような印象を受けることが多々ある。

んー…それじゃあせっかく外部から来てもあんまりいい印象受けないよね…
しかも地元の人が離れていくことの解決にはなってないよね…
結局どうしたらいいのかなぁ…

なんて思いながら日々町を歩いている。

そんな中で2013年1月。僕が中学2年の3学期の時にYouTubeで発信してみることをはじめた。
「きっと町の人が町のことをもっと知って誇りに思えたら、町はもっと楽しくなる!」
その時分そう思いながら2017年までお祭りなどを中心に取材しては発信する活動をしてきた。

そして今、大学進学を機に活動を休止している。
果たして僕は何をするべきなのだろう。

原点に戻る。

興味」すなわち「好奇心」を持つためにはきっかけがある。もともと好きな分野には積極的に調べるし、知ろうとする。
なるほど、“好き”か。

自分の住む町のことは好きか?

と聞かれたらどうだろう。長年暮らして来た町、幼少期を過ごした故郷、出張先… どうだろうか。

町を知ることは町を好きになること
裏返すと町を好きなら町のことはある程度知っている…?

好きかどうかはわからないけど楽しそうなものがある!
インスタ映えな景色!あの店の料理は美味かった!
あの場所で映画撮ってたんだって!
あの歌手はここで生まれたのか!
この花はここにしか生えてないんだって!
これめちゃくちゃ古いんだってよ!

なるほどなぁ。興味をひくきっかけって意外とあちこちにあるみたいだ。

そんなことを考えて、自分も地域メディアの一員としてまたやってみるかーと思っている。

ちょっと強引な話の展開だったが、そういうわけで「とりどり」をやろうと思うってことをメモがわりにここに記した。

ゆるく、無理せず、頑張りすぎず、気持ちいいくらいのペース地域と向き合っていけたら。

みゃーさん

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

4
20歳。映像と写真と音楽とまち。