こはだ日記 #3-MUGO・ん・・・色っぽい

こんばんにゃ。
カシコくて、器が大きいこはだです。

うちの飼い主はとてもおしゃべり。ただし、言葉数はそんなに多くないわね。いわゆる「目は口ほどに物を言う」ってやつ。外から帰ってきたら、「こはやん♡ただいま〜♡」なんて甘ったるい挨拶くらいのもので、あとは心配になるくらい無口よ。この子、長い時間外にいて、もしかして「袋ください」くらいしか言葉を発してないんじゃないかと思うほどにね。

でも、目が雄弁に語りかけてくるのよ。その日あったことや、手に入れたものをいかに気に入ってるか。そして時には、こちらが心臓をきゅっとつかまれるような、そっと抱きしめてやりたくなるような、赤裸々で切ないエピソードを。あの子もけんめいに生きてるのね。

毎日、一緒に暮らしてる家族としてはさ、やっぱり耳をかたむけてやりたくなるじゃない?「あぁ、そうなの。」「ふぅん、それはまぁ、よく耐えたわよ」とかなんとか目と目でやってると、わたしのカシコさと器の大きさにあの子はすっかり感心しちゃって、そのうち、「こはやんは賢いね」なんて言葉を発しはじめるわけ。

わたしがカシコイのは今にはじまったことじゃないっての。でもまぁ、悪い気はしないもの。なんだか気分がよくなって、時々はしっぽで手抜きの返事をしたりなんかしているうちに、あの子も興が乗るみたい。そのうち、あれこれと言葉を尽くしてわたしを褒めるのは、なかなか、いい心がけよね。

こうして、なんだかお互いにいい気持ちになって夜がふけていくのがわが家の常。言語が違っても、通じ合えるって幸せなことよね。

こういうささやかな日々が愛すべき日常だって、しみじみ感じながら、今日もおだやかに眠ります。

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