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自由設計研究室 STEP1 間取りタイプを選ぶとは?

今回インタビューに答えて下さったのはコプラス設計者永久さんです!永久さんのご紹介記事はコチラをご確認ください。

ズバリ「間取りタイプ」とは何でしょうか?

専門用語ではスケルトンとも言いますが、白紙の状態の構造体のことです。専有部の住戸設計を進めていくにあたり、面積や向き・位置等の要素が異なる25戸のタイプがありますので、それらの掛け合わせパターンを選ぶということになります。その中で様々な特徴がありますので、それぞれの暮らしに合うかどうか、希望の自由設計に合うかどうかを見て頂きます。とはいえまったくの白紙ではイメージがしにくいと思いますので、間取りの参考例としてベースプランや自由設計プランを提示しています。

間取タイプを選ぶ要素は4つ。その掛け合わせで!

要素1|住戸構成 フラット住戸ORメゾネット

通常のマンションは画一的なフラット住戸が多く、何階にする?というような選択になると思いますが、阿佐ヶ谷ハウスではメゾネットやクロスメゾネットといった立体的な住戸の選択肢もあります。
メゾネットは戸建て感覚の様なフロアが上下階に分かれているタイプ。またクロスメゾネットは、住戸の半分ずつを2層に分けてクロスさせることで、2住戸ともに条件の良い主採光面を獲得できるようにしています。インフォメーションセンターに分かりやすい模型も設置していますので参考にして頂ければと思います。

要素2|面積 バリエーション多彩です!

ご家族の構成や暮らし方によってどれくらいの広さに住みたいかおおよその面積が決まります。最近では掃除などのメンテナンスが大変だからといって、丁寧に整理して暮らしやすいという点でコンパクトな住戸の人気も感じています。また、ファミリーで使いやすい70㎡台3LDKや間数を多くとれる80㎡台など、さまざまな家族の受け皿になれればと考えて、今回はバリエーションを多く用意しています。

要素3|向き 東西南、住まう人それぞれのお好みで

個別具体的に、どの住戸がどこに位置しているかを見て頂きます。条件のよい東向き・南向き住戸を中心に、西向き住戸も道路や中庭の離隔距離があるので開放的な空間となります。また日の入り方にも好みが生まれますね。今回は特に、住棟や隣地の間隔も十分にとれていたりしますので、そちらも現地で見て頂ければと思います。

要素4|位置 なんと角住戸率約70%!

今回、角住戸を多く全体の7割としているのが特徴的です。通常のマンションは中住戸が多くなりがちなところを、窓をたくさん取りやすく通風採光に優れ、自由設計もしやすいような配棟として工夫をしています。

以上の要素を掛け合わせた条件にて、希望の住戸を選んで頂ければと思います。

阿佐ヶ谷ハウスのタイプバリエーションの設定の理由

大きなところから小さなところへ話していくとわかりやすいと思います。計画地は比較的大きくて整形な敷地形状でしたので、住戸の主採光面を東・南・西にバランスよく配置しつつ、中庭を中心とした構成としました。おおよそのボリュームができたところで多様な大きさの住戸が生まれるように面積調整をしていきました。その調整のなかで、フラット住戸はワイドスパンにしたり、メゾネット住戸についても経験則から自由設計のしやすい間口寸法やサイズ感にしたりしています。

地下メゾネット住戸があるのが特徴的です。メリット・デメリットを教えてください。

メリット 自由設計の可能性をより広く!
戸建て感覚の住宅がつくれることです!自由設計における空間のつくり方の可能性が広いです。吹き抜けや階段などの要素を中心に、上下立体的な空間によってつながりや一体感をつくっていくことができます。部屋のゾーニングについても上下で暮らしを分けやすいです。これまでの経験でも地下をリビングとするケースが多いのですが、1階にプライベートな寝室などを設けて生活のシーンを分けることができます。
また、吹き抜けや階段を通じて立体的な通風採光の工夫もできます。スケルトンの設計において住戸の両側にドライエリアを設けていますので、通風も確保しやすく環境面についてうまく調整できているのかなと思っています。
阿佐ヶ谷ハウスのメゾネット住戸においては特に、1階の床レベルを地盤面から1メートル程度高く設定していますので、ドライエリアを通じて光や風が入りやすい環境がつくられていると思います。

■デメリット 上下の階段移動は必須
戸建て感覚と裏表ではありますが、上下の階段移動は必須となりますので、ご家庭によっては暮らし方が合わないという方もいらっしゃると思います。

永久さんファミリーが選ぶとしたらどのタイプでどんな間取りにしますか?

わが家は僕と妻と息子と義母の4人家族で、いまは70㎡ほどのマンションに住んでいます。
僕は自由設計の面白さを活かすために地下メゾネットを選びたいですね。上下空間の一体感を活かしてあまり空間を仕切らず、家族同士が適度な距離感をもちつつひとつの空間にそれぞれの居場所をうまくつくれればと思います。
家族は日中に在宅することも多いので陽当りの良さを重視したいようです。ワイドスパンのフラット住戸はもちろん、メゾネット住戸も外壁面が多いので開口部を多く取ることができますね。義母は今は元気ですが将来的なことを考えるとフラット住戸で動線を短くするのが良いのかもしれません。
インテリアに関しては、個人的に土ものっぽいタイルが好きなので、これまで設計したコーポラティブハウスの共用部で採用したような温かみのあるタイルを部屋の壁面にも使えたらいいなと思います。

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W:関電不動産開発 中平

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