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その繋がりが過去になる前に読んでほしい絵本~「あおいアヒル」

11月に入って急いで喪中はがきを刷り、投函しました。まるで、それを知っていたかのように 毎日 郵便受けには友人知人からの喪中はがきが配達されています。今年にがぎって。

コロナでちょっとした距離ができている友人と、年始の挨拶の代わりに喪中はがきをお互いに出し合っているなんて、今年はそういう年なんだなとちょっとしんみりしてしまいました。

80代を過ぎた高齢の親世代との別れは、突然やってきます。日々の忙しさに、一緒に出掛ける日を延ばしているうちに ちょっとした電話をかけそびれているうちに 親は思ったより急に年老いていき、家の中で転んだというような小さな事件がきっかけで寝たきりになったり、風邪と信じて病院に行くのをためらったことが思わぬ悪い結果につながったり。

この前 一緒に笑ったのはいつだったんだろう?

誰でも、最期の時には ほぼ 会話ができなくなってしまいます。
語り掛けても、返ってくる言葉は聞き取れない。

今、まだ子どもでいられる内に世の中の人々が ぜひ 1本の電話でいいから つながっていられる親子でいてほしいなと心から思います。

年老いた親と心を通わせたり、歩調を合わせるのは苦手な人もいるかもしれませんね。現役でいる私達の生活は忙しいから。
でも、コロナの世の中になって 人と人の繋がりがどんなに心を癒してくれるものなのか、深く感じた人も多いのではないでしょうか。

そして、お薦めしたい絵本があります。

青い池で出会った あおいアヒルと独りぼっちのワニのこども。アヒルは母のいないワニの母となって大切に育てます。
「わたし、世界で一番しあわせなママだわ」と思っていた日々が過ぎ、
ワニが成長するとともに年老いていくアヒル。いつのまにか、少しづつ色々なことを忘れたり、怒りっぽくなったり。

大きくなったワニは言います。
「ずっとかわらないのは、ママがぼくをだいすきで ぼくもママがだいすきなこと」

以前は、アヒルがママでワニが赤ちゃんだったけど、今はワニが ママであるアヒルを守っていきます。

別れの日が来る前に、是非一度読んでみることをお勧めします。





















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