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母乳希望なのに、どうして当たり前にミルク・哺乳瓶を使うんだろう?
厚生労働省の調査によると、日本のほとんどの女性が「母乳で育てたい」と考えています。
…にも関わらず、母乳育児をめぐって困る親子はとても多いです。
・母乳が十分出ない
・授乳すると乳首が痛くてしょうがない
・赤ちゃんが哺乳瓶の飲み方に慣れてしまって(乳頭混乱)、授乳しようとするとのけぞって泣いてしまう
などなど、様々なお困りごとがあります。
こうしてお困りごとを文章にしてしまうのはとても簡単
新型コロナウイルスと母乳育児をめぐって
COVID-19の猛威が止まらない昨今。
高齢者や合併症のある方の重症化・死亡報道が多いですが、妊娠中の方、小さなお子さんを育てている方の不安も相当なものだと想像しています。
COVID-19に関連する最新情報は日々更新されていくので、確かな情報が現時点では少ないのが不安に拍車をかけますよね。
「COVID-19と母乳育児」についての最新情報を日本語で読みたい場合には、こちらのサイトが役立つ
混合栄養でのミルク補足量の決め方の実情
今回はこちらのツイートで触れた話題について。
特に3つ目のツイート内容についてちょっと深掘り。
同じ状況でも、かかりつけの小児科によってミルク補足量は変わるこれ、現場で授乳支援をしてる助産師の多くが経験してることだと思いますが。
「同じ状況でも、かかりつけの小児科によって補足量は変わる」というか、「変えざるを得ない」というのがほんとのところです。
例えば分かりやすい例で言うと、こんな場合。
長期授乳「おもしろい」「気持ち悪い」
先日の長期授乳に関する一連のツイートをめぐって、フォロワーさんが一気に10人ほど減って、それと同時に即座に10人ほど増えたのが面白かったので、今回はそんな話題です。
「長期授乳」という1つの行動を巡って、「へぇ~おもしろい!」と思う人と、「なんか気持ち悪い」と思う人を隔てるものってなんなんでしょうね。
子育ては、親である自分自身の老後にも大きく影響する
「子ども(赤ちゃん)との接し方・子育ての仕方次第で、子どもの性質・能力を生かすも殺すも親次第」
のような表現は、色んな媒体で目にすると思います。
…ので、ここでは子育ての仕方が「子どもに」どう影響するかではなく、「子育てが終わった親自身に」どう影響するかについて、私が感じていることを書き記します。
(特に根拠などはなく、私の所感でまとめています。)
お産入院の時の、いわゆる「放置」について(後編)
前回に引き続き、産科病棟でのお産の始まり頃における、いわゆる「放置」について続きです。
今回は「いわゆる『放置』状態にならない(させられない)ようにするためにはどうしたら?」についてまとめます。
いわゆる「放置」をされないためにできること
お産入院の時の、いわゆる「放置」について(前編)
先日、目に留まったとあるツイート。
要約すると、こんな内容のものでした。
「陣痛が来たら『とりあえず』病院に行けば、産ませて『もらえる』から大丈夫でしょ!」と思ってると、いざ入院しても病院で放置されちゃうこともあるし、お産を進めるためにはどんな行動が必要か、妊娠中から勉強しておきましょ。
このツイートを読んで、「病院で放置」という表現にびっくりしたり、嫌悪感を感じる人もいるだろうなぁと思いま
妊娠~産後におけるお医者さんのかかり方
妊娠~産後のマイナートラブルへの対処は「我慢」になりがち。
…と個人的には思います。
診察室で身体の不調を訴えても、
「まぁ妊娠してお腹大きくなってるからね。日常生活行動ができてるなら、とりあえず様子見ましょう」
「まだ出産して間もないからね。ある程度は仕方ないね。」
みたいな、ふんわりとした返答しかもらえなかった人は少なくないはずです。
ツライのを我慢して我慢して、ようやくの診察で不
海の中に雨は降らない
私はダイビングが好きだ。
20代半ばの頃、忙しさとストレスMAXの大学病院周産期センター勤務時代に、現実逃避するかのように始めたダイビング。
日常生活では浅く速くなる呼吸も、海中では深く、長い呼吸に変わる。
独特の呼吸法をマスターしなければ、浮力のコントロールができないからだ。
いつもの、浅く速い呼吸では、たいてい海面に向かって浮かんで行ってしまう。
普段の呼吸パターンを変化させることは容易
全額自費の授乳・育児相談と、保険適応という強烈なアドバンテージのある訪問看護
先日のこちらの話⇩の続きです。
(上記記事より一部抜粋)
「助産畑」でしか働いたことのなかった私にとっては、勉強しているとけっこう衝撃的な比較でしたが、これについて書き始めると
・子育て支援がどうしても中途半端になる理由とか
・トンデモ助産師の話
にもきっと繋がっていくと思うので、また次の機会に取り上げてみたいと思います。
保険適応される訪問看護のように授乳・育児相談ができればいいのに子育て支
日本の離乳食の進め方はどうにもヘン
お子さんの離乳食、みなさんはどのように進めている/進めていく予定でしょうか?
最初は、お粥を1日1回、小さじ1杯から?
お粥が食べられるようになったら、次は野菜のすりつぶし?
Twitterを見ていると、色んなご家庭の離乳食の画像を見る機会がありますが、上記のような感じの進め方のご家庭が多いのかな、という印象があります。
さて、この離乳食の進め方、日本では一般的な進め方だと思いますが(各自
周産期の仕事は金銭的評価が低すぎない?
最近、高齢者看護のお仕事を始めました。
具体的には、高齢者の集合住宅内にある訪問看護ステーションへの勤務です。
産後の訪問看護を展開しているのは全国的にはまだ少数&稀有のようで、都内が多いようです。
産後の訪問看護が今後どれくらい普及してくるのか/こないのか未知数ですが、対象者が高齢者であっても「訪問看護」というものの全体像を知るのにはきっと有益だろうと考え働き始めた、というわけです。
もち
はあちゅう氏の炎上から考える、著名人の子育て支援
「血液クレンジング」諸々で、はあちゅう氏が燃えてましたね。
私はここのところ忙しかったのと、また著名人の動向にほとんど興味がないこともあってTL追えていなかったのですが、改めて検索するとまぁ色々出てきて、そして色々と思うところがありました。
「血液クレンジング」については議論の余地なし著名人がいわゆるステマでお金稼ぎをしているのは多くの人が知っているところだと思います。
が、今回の血液クレン
カンガルーケアが受けられないのはどうして?お母さんにできる対策は?【後編】
前回の【前編】では、カンガルーケアが進まない理由を大きく3つに分けてまとめました。
理由①:カンガルーケアはめちゃくちゃ業務効率が悪いから
理由②:カンガルーケアをできるスタッフ確保が難しいから
理由③:マンパワー不足・認識不足の中でのカンガルーケアは事故が起こり得るから
今回の【後編】は、前編でまとめたカンガルーケアの実施が進まない背景を踏まえて、産む側の立場であるお母さんサイドからは、どんな