私たちの婦人科疾患―卵巣のう腫編15 入院4日目 脳溶ける
麻酔明けの脳はスーパー・パッシブ病室は暑かった。
暦の上の季節は秋。
それなのに、ジットリと寝汗にまみれてウンウン唸る。
掛け布団をかけないのは肌寒いのだが、掛けると汗をかく。
そもそも、ただでさえ狭い部屋にベッドを6脚置いて、カーテンで仕切っているものだから、私のスペースはベッドと辛うじてトイレなどに立つ際に行き来できる余白程度の場所しかない。
掛け布団をかけない選択をしたところで、掛け布団を避けておくスペースもないのだ。
いつも通り6時になると、病室の明かりは煌々と照ら