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夫婦会議の実践~アメリカで出産する場合の男児の割礼編~

現在、私は『夫婦会議アンバサダー®』として、
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『世帯経営ノート』とは
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夫婦会議の実践~アメリカで出産する場合の男児の割礼編~

今回のテーマは【アメリカで出産する場合の男児の割礼編】です。

先日の健診で「産まれた赤ちゃんに割礼を希望しますか?」と助産師さんから聞かれ、『はて?男児の割礼とはなんぞや?』という疑問から、夫婦で色々調べて、話し合ったことを書きたいと思います。

※割礼に対する考え方は人それぞれです。
この記事を読んだことで、気分を害する方がいたら申し訳ありません。そういう話し合いをした家族がいるんだなという、一つの体験談として読んでいただけたら幸いです。

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そもそも「割礼」とは?

「割礼」という言葉を初めて聞く方もいらっしゃると思うので、補足説明をすると…
男性もしくは女性の性器の一部を切開あるいは切除(場合によっては性器口を封鎖)する外科的施術を指します。割礼の習慣は、ユダヤ教徒、イスラム教徒、赤道沿いのアフリカ原住民などの間に見られます。(Wikipedia引用)

女性の割礼(女性器切除といって主にクリトリスを切除すること)に関しては、アフリカなどで通過儀礼・集団規範として、成人前に割礼を施されており、性欲を抑え、処女性を保たせる目的があるそうです。
大量出血や感染で死亡するリスクも高く、非人道的処置であることから、問題視されていることは知っていました。

男児の割礼に関しては、どのような意味合いがあり、どのような処置をするのか、どんなメリット・デメリットがあるのか、私たち夫婦は無知だったので、知り合いに聞いたり、自身で調べたりすることから始めました。

アメリカにおける男児の割礼の意味合い

アメリカにおける男児の割礼は、文化的な背景と、感染予防や包茎予防の観点からするそうで、出産前に希望するかどうかを確認されます。

割礼する時期・受けられる場所・方法


割礼する時期は、3日以内または1週間以内にするところが多く(それ以降は出血が増えるそう)、大学病院やクリニックの小児科医がしているようです。

以前は保険適用でしたが、今は自己負担に変わっていて、$300程度(約3万円程度)とのことでした。
やり方は色々あるそうですが、リングを亀頭が見えるところまでつけ、外側の皮をカットするようです。聞くだけで痛い💦

世界的な男児割礼の割合とアメリカの動向

知り合いからこんなデータがあると教えてもらいました。
世界的な男児割礼の割合とアメリカの動向

この記事によるとWHOの統計では米国の男性の割礼率は76~92%で、米国内でも地域差があり、東部は7割くらいですが、西部は4割くらいというデータがあるそうです。また、年齢別にみると、時代の流れとともに、割礼をするべきという意識は下がっているようです。

アメリカの小児科の先生にお聞きしたところ、アメリカの小児科学会は中立な立場でありがながらも、割礼するメリットは清潔面の観点からも高いとのこと。
ですが、一度処置をすると元に戻せないので、今後どこに住むかにもよって決めても良いかもとのことでした。

というのは、日本に帰る予定がある場合、宿泊学習などでみんなでお風呂に入る場面が多い日本では、思春期男子は見比べてちゃかしたり、ちゃかされたりすることもあるんだとか…。

あるお父さんの話では、早くに剥けていると、子ども内で称えられることもあるそうですが…✨

夫婦会議開始・・・

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色々調べて分かったことを踏まえて、夫と夫婦会議を始めました。

私:女児の割礼は聞いたことがあったけど、男児の割礼は初めて知った。自分が受けてきた性教育も月経や性感染症、性行為、受精などの話はあったけど、包茎の話しは全く聞いたことがなくて、思春期には勝手に剥けてくると思っていた。清潔面や感染の視点、将来包茎で困ってしまったりすることを考えると、わからないうちに処置をしてあげた方がいいのかな?

助産師になってから、清潔面で良く洗い流した方が良いというのは知ってたから、長男くんのは、お風呂入ったときに剥き剥きして洗い流してあげてるよ。

夫:うーん。そうだね。誰も教えてくれないし、自分も性教育で聞いたこともなかったなぁ。我が子が、もし思春期になって悩んでいた時に、誰にも相談できないで悩んじゃったらかわいそうな部分もあるよね。だけど、処置がものすごく痛そうだし、腫れたりしたらかわいそうだよね。

私たち:そもそも、どのくらいに剥けているのが正常なの???割礼しない場合のケアってどうすればいいの?

という新たな疑問が…💦

いつ頃に剥けているのが正常なのか?割礼しない場合のケアは?

小児科の先生に、割礼をしなかった場合のケア方法を確認したところ、
・毎日お風呂でおちんちんの皮を少し剥いてよく洗い流す
・自分で身体を洗えるようになってからはやり方を伝えてあげ、自分でできるように促す
ことが大切だそうです。

アメリカでは、6-8歳まで剥けない子もいますが、異常な場合はステロイドを処方して、先っちょの皮を柔らかくして剥けやすくするそうです。

『え!6-8歳までにはみんな剥けてるんだ!(初耳!)』

上記データから、西ヨーロッパの割礼率は20%以下と低いですが、フランスでは、小児科医や泌尿器科医にもよるそうですが、2歳前後で剥けていないと「どうする?(包茎手術を受けるかどうか)」と聞かれるそうです。

泌尿器科を受診するとなった場合、その病院によっても異なるようですが、手術を受けるタイミングとして2歳か5歳という話をされるそうです。

なんのためにやるか理解できない年齢で性器の手術は…トラウマになっちゃいそう…涙。

日々のケアについて詳しいリンクをご紹介

泌尿器科医の岩室紳也医師のHPがわかりやすいと教えていただきました。
子どものおちんちんのケアについてのページ
日々のケアが大切なようです。

私たちが出した結論

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私たち親が無知であることで、我が子が将来一人で悩んでしまったら…という心配から、色々調べて、どの選択がよいのか悩みましたが、
割礼をしなくても日々のケアで改善できることを知ったので、割礼はしないことにしました。

今回、夫と性の話をして、家族内でオープンに性の話ができるのは大事だなと思いました。

小さい頃から話すことがとても大切なので、恥ずかしいこととして伝えたり、汚いからダメというような言い方ではなく、淡々と知識を伝えて、自分の身体も周りの人も大切にできる子に育ってくれたら良いよねという話で落ち着きました。

今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。






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