考えてみよう

※過去に当サークルのHPで公開された記事です。
(公開日:2018.2.14 執筆者:松本)

今回は知恵の付け方について書いていきます。注意としては、あくまでこれは僕のやり方なので他の人に合うかは分からないという事です。まあ、一つの参考例として捉えてください。

本編に入る前に一つ言っておきたいのは、知恵というのは思考力に繋がります。知恵があるという事は思考力がある事とニアリーイコールで結びつけられます。今回書く事も、知恵をつける方法というよりかは、思考力を養う方法といった方が近いと思います。まあどちらにしても知識だけの頭でっかちになるなという事です。

中学生高校生の時代に僕がよくやっていたのは、数学の証明問題です。あれは思考力をつけるのに持ってこいだと思います。思考力、特に論理的思考力を身に着ける事において最も大事なことが、「筋道立てて考える事」です。数学の証明問題はこの「筋道立てて考える事」を簡単に行う事が出来ます。

証明問題で多いのは図形の問題です。ですが、ある意味一番楽しいのは公式の証明です。公式の証明は結論は先に提示されているので、その過程を考えるだけでいいです。その過程を考える事こそが非常に重要です。どうすれば公式に辿り着くのかを持てる知識を動員して解き明かしていく。これは僕にとってはかなり意義のある行為でした。

でも世の中には数学が嫌いで、数式を見るだけで過呼吸になる人もいます。そんな人のためにお勧めなのが、『社説などへの意見書の作成』です。これは僕の大学の先生が基礎ゼミでやった課題だったのですが、非常に面白かったです。

社説は新聞に掲載されている新聞社の時事問題に対する意見です。なんやかんやと言われている新聞社ですが、一応5大紙ともなればエリート層が集まるので、読み物としては時事問題について知りつつ誰かの意見を綺麗な文章で読むことが出来ます。

その社説を読んで自分の意見を論じるのが基礎ゼミの教授が行った課題でした。基本社説は物事に対して賛成反対どちらかのスタンスに立つ事が多いです。ですので、あなたはそれについて肯定するのか否定するのかを選択する事が出来ます。

しかし、ただ闇雲に書くのでは意味がありません。大切なのは文章の並べ方です。論理的に思考して論じる場合、まず『自分の意見』を表出します。そして、その肉付けをその後でいくつか述べていきます。そうするだけで、結構論理的な文章になったりします。

よくよく考えてみると、数学の証明と似ていますね。結論が先にあって、それを後で肉付けしていく。分野は違えとやっている事は同じだったりします。

大体この二つである程度思考力は養う事が出来ますが、もっと楽で簡単なのは無いのかと思う人はいるかもしれません。「そもそも新聞を読まない」とかいう人もいるでしょう。そのような文章すら読みたくない人には(そもそも文章読まない時点で論理的に考えられないと思いますが)ストラテジーゲームをお勧めします。ストラテジーゲームは力押しでは勝てない設定の物が多いので、真面目に考えないと割とすぐに負けたりします。第二次世界大戦を模した『HoI』シリーズでは外交と戦争のバランスをとるのが非常に難しくて、大国プレイしているのに平気で負けたりもします。

色々つらつらと書いていきましたが、大切なのは自分から考える事です。どうでもいい事に対しても、「どうすればいいのか」「どうしたらよかったのか」を考える事でちょっとは考える力が付きます。その点大学はその辺をきっちり見てくれるので良い機関です。

とにかく、皆さん色々考えてみましょう。大小何でもいいです。気になった事について沢山考えて、友達と共有しましょう。そこでディスカッションになれば、おそらく非常に有意義だと思います。

我思う故に我有り。デカルトの言葉です。人は考えることで自分が人間である事を証明します。なので、皆さんも人間なら思考しましょう。

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