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19:辞書にさえ対抗意識を燃やす

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小説サイト「言ノ葉ノ森」の「用語解説機能」ですが、「解説」の内容は管理人本人が自分の言葉で書いています。
 
なぜなら、辞書の内容丸写しだと著作権に引っかかる恐れがあるからです。
 
(単なるデータや客観的事実、誰が書いても同じようになる言葉ならセーフですが、長い文章をそっくりそのままはアウトなケースが大半かと思われます。)
 
この時に気をつけていることとしては「自分の言葉で書くうちに、肝心な“言葉の意味”まで変わってしまわないように」というのが1点……
 
そしてもう1点は「堂々巡りや、解説に使っている言葉自体が難解で、結局意味が分からないということにならないように」ということです。
 
辞書を引いていると時々出て来るのが「〇〇に同じ」「〇〇と同義」という説明です。
 
そして、その「同じ意味」として示された「〇〇」を同じ辞書で引いてみても、結局は意味がよく分からないという……
 
あるいは、説明が難し過ぎて、結局何を言っているのか分からないという……
 
これまでたびたび辞書のそういう所に「イラッ」としてきた身としては「自分の用語解説では、なるべくそういうのはナシにしよう」と思っていました。
 
つまりは「辞書よりも分かりやすい辞書的な機能」をアマチュアが作り上げようという“野心”を抱いたのです。
 
そうして実際に用語解説を作り始め……「難しい!」と感じることが多々ありました。
 
やっていただければ分かるかと思いますが「ある単語を、その単語を使わずに説明する」というのは、結構難易度の高い作業なのです。
 
また、専門書では数十行、数ページにわたって解説されている単語を「短い文章で解説する」というのもまた、困難を極めます。
 
ただ、その難しい作業を小説数作分やってきて……ふと気がつけば「説明力」がかなりUPしていました。
 
1作につき数十にもおよぶ単語を「説明」してきたので当然と言えば当然のことなのですが……
 
これまでには小説を書いていて「上手く説明できない」と筆が止まっていたような箇所が、気づけばサラリと書けるようになっていました。
 
「言ノ葉ノ森」に仕込んだ独自機能は、どれも制作に困難を伴うものばかりなのですが、その分、気づけばスキルがとんでもない具合にUPしていることが多々あります。
 
ただ、自分が実際にそれらの作業で地獄を見ているので「小説のスキルをUPさせたい人は、みんな真似してみてね!」と気軽にオススメすることはできないのですが……。

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