★文芸演習 小説創作ゼミ2 講義Ⅱ『物語のパターン』


『物語の原型(典型的なパターン)』から説き起こしてみよう。



カナダの文芸評論家、ノースラップ・フライはその著書『批評の解剖』の中で、すべての物語は以下のパターンの組み合わせである、と述べた。




物語の原型=archtypeを『浦島太郎』で見てみよう。



鬼ヶ島、スターウォーズ、指輪物語も同様の型である。


スターウォーズは、ルークの父であるダースベイダーを父殺しすることも、神話に基づいている。



Aは主人公と考えても、「主人公を取り巻く環境」と考えても良いが、上の構図の中で、変化『ダッシュ』を描くのが、小説である。


幸せな人は不幸せなフィールドに、裕福な人は貧しいフィールドに、一度は逆の状況の中に置かれることが多いのも、変化の一例である。




シド・フィールドは脚本家コンサルタントであり、上記はその名著である。




プロットポイントは、物語の転換点や運命の分岐点で、様々な事件などを指す。



また、第二幕にはミッドポイントを置いて、読者の気持ちを惹きつけよう、という考えた方も提唱されている。


つまり、前回扱った

『起承転結』の構造と
ほとんど同じ

とも言えるだろう。




野田高梧は『シナリオ構造論』の中で以下の5つの構造を提唱しているが、これも

『転』が肝


になることに変わりはないのである。



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