【合併号】Magazine Study vol.16 & 17

【今号の目次】
1.特別企画 対談「【発売記念】作業で創るエビデンス【対談:京極真×寺岡睦】」
2.1月9日のらいすた概要
3.1月9日のらいすたQ&A
4.1月23日のらいすた概要
5.1月23日のらいすたQ&A
6.2月22日のらいすた概要
7.2月22日のらいすたQ&A
8.2月27日のらいすた概要
9.2月27日のらいすたQ&A
10.その他のQ&A
11.今号の研究論文リスト
12.時事ニュース
13.研究アイデアをシェアしちゃいます!
14.私のオススメ本
15.まがすたでしか言えない〇〇
16.近況報告
17.次回のLive Study
18.質問送り先案内
19.署名


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1.特別企画 対談「【発売記念】作業で創るエビデンス【対談:京極真×寺岡睦】」
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1.「作業で創るエビデンス」予約開始
寺岡:Twitterで見たんですけども、いよいよ「作業で創るエビデンス」が発売されますね!
https://amzn.to/2HboALL

京極:はい。ついに発売されます!

寺岡:「作業で創るエビデンス」は、友利先生(東京工科大学)、竹林先生(大阪府立大学)、京極先生(吉備国際大学)の共編著なんですよね。

京極:そうです。友利先生が企画を立案し、一緒に書かないかと声をかけてくださったんです。竹林先生がちょうど吉備国際大学にいらっしゃったときでしたので、そのご縁が過分にあったと思います。

寺岡:そうなんですね。とても面白そうな本で楽しみなんですが、友利先生の功績が大きいですね。

京極:はい。そうです。彼のセンスが光っている本になっていると思います。

寺岡:ではさっそくですが、「作業で創るエビデンス」の読みどころを教えてもらえますか。

京極:ざっくり言うと、この本は、マンガで概要をつかみ、詳細な文章で理路を知る、という構成になっていて、初学者にも入りやすい内容になっていることと、さらにはこれまで研究してきた方々にも読み応えがあるようにディープな議論も織りこまれているところが読みどころの1つになっているのではないかと思います。

寺岡:私が個人的に楽しみにしているのは、理論研究の章です。私も理論研究に取り組んでいるのですが、理論研究の方法を学べる研究本ってないんですよね。

京極:そこを楽しみにしてくれるって、さすがやな!笑。

寺岡:はい。だって、OBP2.0を体系化するにあたって、最初につまずいたのは「方法を学べる本がない!」でしたもん。

京極:そうでしたね、笑。

寺岡:それで京極先生に相談したら「ハイデガーの『存在と時間』を読め」って言いはじめて、そもそも素人がいきなり読んで理解できるような代物じゃない!

京極:確かに、笑。あのときは学部生の頃ぐらいでしたもんね。

寺岡:そうですよ。なのに、「『存在と時間』を読め。よくわからなかったら、プラトンの『メノン』を読め、、、」っていう話になるわけですから、普通に考えたらわかるわけがない。

京極:そうなんだよ。ぼく自身もそういう問題意識があったので、どこかで理論研究の方法を体系的にまとめたいと思っていたんです。

寺岡:それが「作業で創るエビデンス」であったと?

京極:そうです。入門書なのでどうかなぁと逡巡したんですけど、ありがたいことに友利先生も竹林先生も賛同してくださって、だったら体系的にわかりやすくまとめてみよう、と思ったわけです。

寺岡:さすが、友利先生、竹林先生。

京極:彼らはやっぱり凄いよね。研究本というと実証系に偏りがちだけども、そういう偏りが彼らにはない。今回、一緒に仕事して、お二人はこれからの作業療法界を牽引する人たちだぁ、と実感しました。

寺岡:へぇ。京極先生がそこまで褒めるって珍しいですね。京極先生にとっても素晴らしい体験になったんですね。

京極:はい。

寺岡:理論研究以外に、その他の読みどころってありますか?

京極:もちろん、いろいろありますよ。


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