映画 アズミ・ハルコは行方不明 原作に忠実でまとまりのいい作品だった。
安曇春子は曾我氏が好きだったんだ・・・
愛菜は、ユキオが好きなのね・・・
原作では、イグジット・スルー・ザ・ギフトショップという映画に触発された少年2人と少女が落書きを通して夢を叶えていく。その題材に選ばれたのが安曇春子であり、あくまでも春子は脇役で映画の情熱に影響を受けた三人が繰り広げる夢探し、自己実現の物語。そして、挫折。地方という息苦しさがメインだった気がする。
しかし、本作では安曇春子にスポットライトがあたっていた。
つまり、少年たちの夢探しではなくて、安曇春子と愛菜の恋愛もの。田舎では結婚がどうしても重視されるので、そこが逃げ場になるので、結婚願望。それが曾我氏への思いとなり、ふられて失踪という過程が丁寧に説明されているし、愛菜のほうも恋愛モードだ。
地方的な価値観からの脱却。それを行方不明になることでエスケープした安曇春子の姿が描かれています。
路上アートで夢を叶えようとする情熱の部分はやや控えめだった。蒼井ゆうと高畑充希を主演にした時点でそうなるのは必然なのかも・・・。
面白かったが、原作小説のほうが好きでした。
2021年 4月18日
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