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書評 地底旅行 J・ヴェルヌ  中盤から、いきなり面白くなる。この壮大な冒険小説は読んで損はないと思います。

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昔の小説なので、導入部分が長い。
中盤、アイスランドに入ったあたりから、だんだん楽しくなり
火口から下に降りていき
地下迷宮の探検になると、ワクワクドキドキが止まらなくなる

水というのが1つのキーワードになっていて
上手く材料を処理している。
地下水を見つけるところとか、それを見失い主人公が博士たちとはぐれるシーンとか
かなり盛り上がりました。

地殻に近づくと、火山なのとマグマもあるので熱くなる
地底になんか旅行できないのだが、温度はさほど変わらないという仮説を持ち出して
この物語を正当化したり
地質学のいろいろな知識を開陳し、地底旅行に重みを加えているので
地底に入ってからは退屈しません

そして、地球の真ん中の空洞に現れた海、森、古代の動植物たち
海獣たちの戦いとか最高です。
恐竜時代そのものです。
まるで、ジェラシックパーク
それが地下にあります。

ただ、帰りしが変
一気にショットカットしてしまい違和感が出てきました。
エレベーターみたいに、そんな上手くいくわけないですよ。
だいたい、すごい勢いで火山から飛び出してきたら
それで即死だし
火山の溶岩で筏なんか一瞬で焼けて消滅です
無傷って、どうなんでしょうか?

とにかく、この壮大な冒険物語
とてもおもしろかったです。
読む価値のある古典の名作でした。

2021 7 4



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