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『伝える』を頑張っても『伝わらない』になってしまう、たった1つの理由。

ブランディングの仕事をして思ったのは、ブランドが育っていく人の共通点があります。

それは、自分の言いたいことと、相手の知りたいことは違うということをわかっているということです。

どんなに『伝える』回数を増やしても、頑張っても、結果的に『伝わらない』になってしまうのは、盲点に気づけないということがわかっているからこそ、その盲点を埋めるためのアクションを起こせているのです。

そもそも、自分だけでは知ることができない『盲点』になっている部分って、たくさんあります。

ひとりの視点やひとりの頑張りで、どうにかなればいいのですが、盲点が生まれてしまうのはしょうがない事だからこそ、その盲点を知ろうとする努力、冷静に俯瞰できる編集者的視点がが必須なのです。


私達はフィルターに支配されている

どれだけ伝えていても、それが伝わっていないときには、大きく分けて3つの盲点が原因となっています。

①『贔屓目フィルター』に支配されてるパターン

自分が関わっているものに対してあまりにも愛しすぎて、『私の商品凄くいい!』という目線が抜けないのです。

自分の生み出したものに愛着が湧くことはとてもいいことですが、拡大のチャンスを逃しているのは凄くもったいないと思っております。

『満足度100%!』みたいなのも、同じ贔屓目フィルターを介していると思っていて、実際、購入した人、アンケートに答えた人、本音を隠した人がいるかもしれないのです。

自分の見ているものが世界の中心になっているということに陥っていることがあります。

図にすると…

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こういう人は、

・届いていない人/買っていない人の存在を自覚すること。
・現実を数字でしっかりと把握すること。
・自分以外の視点を受け止めること。
・自分のフィルターを冷静に『盲点になってるよ。』と言ってくれる存在を持つこと。

が解決策だと思っております。


②『価値なんてないフィルター』に支配されてるパターン

これは、『私の商品なんてそんなそんな…。』と遠慮してしまう人に多いです。

本来、届く人やお客さまにとっては凄く価値があるのに、自分がその界隈のもっと詳しい人と比べてしまい、そんなに私がやってることは価値ってないんですモードに入っているときに支配される盲点フィルターです。

こういう人は、

・自分はもっとできるはずと高みを目指すのではなく、手元にある可能性に気づくこと。
・人に価値を引き出してもらうこと。
・客観的なフィードバックをもらえる人にヒヤリングすること。
(読者さまや社外のコンサルタントなどなど)

が解決策だと思っております。


③『独りよがり視点のフィルター』に支配されてるパターン

これは、自分が突っ走っているときにあるあるなのですが、自分が思っている魅力と、周りが思う魅力が大幅にずれているということです。

こちらの写真、先日ディズニーランドにいって撮ったものなんですが、『ディズニーっぽい写真見たい〜!!』といってきた友人にこんな写真を見せまくるようなもの。

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どれだけ小物や地面がディズニーっぽいと主張しても、おそらく友人が見たいものはミッキーっぽいもの。

ここまでズレていることはない!と思うかもしれませんが、『伝える』おなると起こりがち。ズレているときは、そもそも、『自分がコレと思っているものが正しい』という思考に支配されているときに、陥りがちです。

こういう人は、①②両方の解決策が有効です。


悪いのはフィルターだ。

フィルターは支配してくるものだからこそ、避けるのではなくて、そもそもの支配に気づいていくためのアクションを自分が如何にとれるかだと思っています。

そのためにはこの辺りを徹底することから始めるのがいいと思っております。(自分にめっちゃ言ってるます、マジで。)


●聞く

独りよがりにならずに、プライドを捨てて、人にどう見えているのか、フィードバックを聞いてみることは凄く価値のあることだと思っています。

・自分のこと、自分のビジネスに関する発信はどう見えているのか。
・そもそもの相手の読みたいこととは?というニーズの部分も。
・自分が置かれている世界や文脈もヒヤリングすることによって見えることも。


●掘る

伝わらないと、ついつい外側にある魔法っぽいものに流れたくなることもあるでしょう。

・テクニックやライティング技術が足りないのか?
・そもそも反応がないのはプラットフォームがずれているからではないか?
・文章では無理なので、写真を変えたらいいのではないか?
・デザイナーさんにビジュアルを作ってもらったら伝わるようになるのではないか?

などですね。

ただ、こういうときには外側を固めるよりも、自分のうちにある想いなどの内側を掘ることも忘れてはいけません。

想いが乗っていない、外側だけハリボテで固めてもたとえ伝わったとしても、中身がないのです。

以下の記事にもまとめております。



●組み立てる

ただ、ダラダラ書くのではなく、客観的に伝わるようにするためにするにはどうしたらいいか?という視点を持ちながら素材を組み立てていくことです。

(めっちゃ自分にもいっていますよ。)


最後に、チェックポイントを。

伝えたつもりが、伝わっていないと感じるときにチェックしたらいいポイントをまとめますね。

何度も言ってるけど、マジで自分に一番言ってます。

・そもそも伝えていますか?or伝えていないのではないですか?
・伝えてはいるけれど、主観が入りすぎてずれていませんか?
・発信頻度は適切でしょうか?
・そもそも相手に情報が届くための設計を組んでいますか?
・伝えたい人と伝えているメディアの属性がずれていませんか?
・伝えることを早々に諦めていませんか?
・相手の持っている情報の前提とずれた伝え方をしていませんか?


みなさまの発信、事業などを振り返るキッカケになりましたら幸いです。



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