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「週4時間」だけ働く。移動可能なライフスタイルのムーブメントのはじまり

場所に縛られるの対義語は移動可能ということだ。

2007年にアメリカで出版され、ミリオンセラーになった「The 4-Hour Workweek(週四時間だけ働く)」ティモシー・フェリス著は、これからの時代を予知したように移動可能なライフスタイルのムーブメントを起こした。


この書籍では少ない時間で、いかに効率よく生活に必要な収入を稼ぐかがポイントになってくる。そこで生まれた余暇の時間を自分の成長、大切な人や物のために使う新しいライフスタイルを提案している。

これは夢物語ではない。再現性のあるプロセスを事細かに記してあるマニュアルで「会社員がどのように辞めずに長期の旅に出るか」という事例も紹介されている。自動的に回り続ける収入の仕組みの作り方をテスト段階から使うツールの紹介も含めて詳しく記載している。

この書籍が人気を博してから世界中のバックパッカーや個人事業主、フリーランサーはニューリッチと言う新しいライフスタイルを獲得し、世界中に広がっていった。コワーキングスペースやコリビングスペースと言う新しい概念とライフスタイルが登場したことで、ニューリッチの交流は増えて世界中の至る所で場所を超えたコミュニティが形成されている。

「週4時間」だけ働く。の本質

新しい時代の移動可能なライフスタイルでは、週5日労働をして生活費を稼ぐのではなく自動で収益を生む仕組みを念頭に置いてビジネスを構築する。そして余った時間で自分の好きなことや、習い事、大切な人と一緒に過ごすことができるように自分の生活をデザインする。また移動可能なライフスタイルでは、自分が住んでいる地域よりコストの安い場所に移動して生活レベルを上げることもできるし、生活コストが高かったとしても自分が本当に求めているライフスタイルを叶えることができる。このように「自分がどんな生活をしたいのか」を中心にすえて生活の仕方を設計するライフスタイルデザインの重要性が説かれている。

日本の移動ムーブメントは創世記

このムーブメントからヒントを受けて僕は妻と働きながら世界中を回ることができてるし、生まれ育った東京に住むこともできる。今はタイのサムイ島にいるが、瀬戸内海の小さな島にただいまと言える居場所がある。

タイのサムイ島では感染者は1人もいないし。全土でも1日あたりの増加数は一桁になり、回復者の方が上回る日が続いている。東京にいるよりも安価に安全に心地よく生活ができていることになるだろう。偶然ではなく、国の施策や方向性、医療などを多方面から考察して自分で選んだのだ。

このムーブメントから得た恩恵は計り知れない。そのおかげで人生と大切な人たち(家族や友人)を幸せにすることができると実感している。

そして世界や日本で訪れている新しい時代の中で、このムーブメントはさらに加速すると確信している。この危機で最も変わるのは企業ではなく働き手である『個人』だ。

知っている人だけの独り占めではなく、このムーブメントの民主化に少しでも寄与したい。民主化と言う難しい言葉を使ったが簡単に言えば『1人でも多くの人にこのライフスタイルを体感してほしい』ということ。

少なくはない人たちが都市部の閉塞感のある部屋で自主隔離を迫られ、身体よりも先に精神が犯されそうな状況にある。だからみんなSNSで汚物を撒き散らすのだろう。

フリーランス・デジタルノマド・アドレスホッパーと言う言葉をメディアで多く見ることがあるが日本ではまだムーブメントは黎明期であり、日本における移動可能なライフスタイルの創世記はこれから訪れる。

日本にローカライズされたデジタルノマドのマニュアルが必要とされている。そしてこれは夢物語ではなく、再現性のあるものでなくてはならない。

旅をする人、それを受け入れる人。そして今の生活に迷いがある人に今すぐ読んでもらいたい。



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