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『君の名は』はタイムトラベルじゃない!? 三葉と瀧の再会は2022年!

2016年に公開され、記録的な大ヒットとなった新海誠監督の『君の名は』。瀧と三葉が時空を超えて再び出会う姿に感動した方も多いと思います。この作品、一見するとタイムトラベルによって歴史が変わったように見えるのですが、実はそうではないというお話と、作品の設定について、また再会する年である2022年についても考察してみたいと思います。

*ネタバレを含むので作品をご覧になってから読まれることをおすすめします。

ーあらすじー
1,000年に1度の彗星来訪が、1か月後に迫る日本。山々に囲まれた田舎町に住む女子高生の三葉は、町長である父の選挙運動や、家系の神社の風習などに鬱屈していた。それゆえに都会への憧れを強く持っていたが、ある日彼女は自分が都会に暮らしている少年になった夢を見る。
夢では東京での生活を楽しみながらも、その不思議な感覚に困惑する三葉。一方、東京在住の男子高校生・瀧も自分が田舎町に生活する少女になった夢を見る。やがて、その奇妙な夢を通じて彼らは引き合うようになっていくが…。

『君の名は』の展開

作中では、ある日三葉と瀧が夢の中で入れ替わり、そのためにお互いの生活が変化していく形で物語が進んでいきます。しかし、三葉の住む糸守町に彗星が落下した日を境に入れ替わりは起こらなくなり、そこから瀧は三葉を探す旅に出ます。

実は彗星が落ちたのは瀧が三葉と身体が入れ替わった年の3年も前で、瀧は3年前の三葉の生活を夢の中で体験しているということが起きていました。糸守町を尋ねた瀧は、3年前に三葉が彗星落下で亡くなっていたという事実を発見し愕然とします。

何とか三葉を助けられないかと三葉の口噛み酒を飲んで再び入れ替わった瀧は、落下する彗星から町の住民を救おうと奔走し、最後は元に戻った三葉が町長である父を説得したことで、皆が生き残る未来に変化します。

この展開は、一見するとバックトゥザフューチャーのように過去が変わったことで三葉が死なず瀧と再会できるようになった物語であるかのように思われます。しかし、これは本当に過去を変えたタイムトラベルの話だったんでしょうか?

実はタイムトラベルじゃなかった??

『アベンジャーズ・エンドゲーム』もそうなんですが、タイムトラベルのように見えて実はそうではないお話が近年増えています。作中にもヒントがあるんですが、それは三葉の友人テッシーが見せる雑誌ムー。

彼は「エヴェレット解釈に基づくマルチバースに無意識が接続!?」と言っていますね。これが意味するのは、三葉と瀧は別の並行宇宙のずれた時間の間で入れ替わっているということです。

我々は、今という時間しか認識できない存在なので、過去や並行宇宙のことを今の意識状態で知覚することはできませんが、『インターステラー』で表現されたように、時間というのはパラパラ漫画の1枚のような別々の場所だということなんです。

なので、一見すると過去にタイムトラベルしたように見える事象であっても、それは別の場所に移動したのと同じような状態になっていて、なおかつ別の世界線に移動している場合がある(あるいはタイムトラベルした時点で別の世界線に移行してしまっている)ということになります。

マルチバースを調整するミッション

つまり、彗星落下によって様々な弊害が起こることが分かっている高次の存在が、これを三葉と瀧の二人に認識させ、それを回避するミッションを実行してもらうために入れ替わりをさせているということなんです。

最初は訳も分からず入れ替わっていた瀧ですが、それが途切れたことで三葉を探すため実際に飛騨に出向くという行動に出ます。しかし彼の世界線では彗星が宮水神社のところに落下して三葉は既に死亡していました。

しかも、携帯に入っていたはずの日記も、糸守町で開いた時にどんどん消えてエントリーがなくなってしまいます。これは、繋がっていたものが途切れるとその人が存在しなかったことになり忘れてしまうということを意味しています。

つい先日まで入れ替わりをしていたもう三葉が存在しないというのが腑に落ちない瀧は、神社のご神体のところに奉納されている三葉の口嚙み酒を飲んで、再び三葉と繋がろうとします。

この「むすび」によって彗星落下前の三葉と入れ替わり、500人超が死亡する大惨事を回避するためのミッションを実行し始めます。その後、彗星の落下を瀧の身体に入って見た三葉が身体が戻った時に引き継ぎ、無事大惨事を回避することに成功します。

このプロセスの中で、ご神体の山で瀧と入れ替わっていた三葉が自分の身体に戻った時点で、500人超が犠牲になるのを回避した新しい世界線に移ったと考えられるわけです。

このミッションの成功によって、もう二度と出会うはずのなかった三葉と瀧が再び東京で出会うことができるという新しい世界がスタートします。実際にはお試しのミッションに成功した2人が、より大きなミッションを実行する役割を担うようになっていくんですが、そこは物語の中には描かれていません。

再会するのが2022年になっているのはなぜ?

何故『君の名』がマルチバースの話だと気付いたかというと、2022年初めに公開された『スパイダーマン・ノーウェイホーム』が並行宇宙の悪役達をトム・ホランドのスパイダーマンが助けるというお話だったからなんです。

ハリウッドでも、『アベンジャーズ』や『TENET』の中でマルチバース的な話が展開するんですが、それよりも前の2016年にはマルチバースの話を入れ込んで創っていたのが実は『君の名は』だと気付いたのです。

これは、マルチバースについての情報公開が本格的に始まるのが2022年だということを予告していたのではないか、というのが一つの考察です。

もう一つは、2022年は寅年で、種である子、発芽の丑を経て、芽が伸びて成長していく年でもあります。つまりは色々な変化が引き起こされる年であるということ。

2020年から大騒ぎになっているパンデミックと、その裏で動いている世界規模の大掃除が終わり、新しい時代の幕開けになる年になるというのが分かっていたからこそ、三葉と瀧が再び出会って新たなミッションに関わっていく年を2022年としたのではないでしょうか。

実は物語の起きた年が2016年であることにも意味があるように見えるのですが、この辺りについてはまた書けたらと思っています。いずれにしても、自分の本来性に目覚め、地球という場ですることになっているミッションに目覚める人が増えることが本当に重要と感じる今日この頃です。

この記事を書いているタイミングで、大阪中崎町のJun Amanto さんに『君の名は』についての解説をお聞きする機会がありました。その動画が下記になります。より深いマルチバースの話なども入っているので是非ご覧ください!!

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