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堺市堺区クラス コミュニティ防災人材育成プログラム第3段階インストラクター養成編を開催しました。

日時:2023年7月22日
場所:堺区役所
講師:大阪公立大学 都市科学・防災研究センター
   三田村宗樹教授
   生田英輔教授

7月22日、堺区役所にて、堺市堺区クラスのコミュニティ防災人材育成プログラム 第3段階インストラクター養成編を開催しました。

こちらのコミュニティは堺市堺区で防災士として活動しているメンバーで編成されたクラスです。
プログラムは、インフォメーションマスター、ファシリテーションマスター、コミュニティマネジメントマスターの講座です。
 
今回は、インストラクター養成編淀川区クラス、大阪メトロクラスで学んだ2名がサポーターとして参加し、OJT(On-the-Job Training)という手法で実践的なトレーニングの場でもあります。

ファシリテーションマスター講座では、①場のデザインを作る、②意見を言いやすい環境を作る(意見の拡散)、③意見を構造的に絞り込んでいく(意見の集約)、④ゴールに向けてまとめていこう(合意形成)というレクチャの後、付箋と模造紙を使って「最高の防災訓練について考えよう」​をテーマにレクチャに沿って、役割分担を決めながらワークを進めました。今回は、まずは現在の防災訓練の課題について意見を拡散し、その課題を集約し、その課題を解消できる「最高の防災訓練」についてのアイデアを出してもらいました。最終的には、課題を一番多く克服できるアイデアを1つに絞るという合意形成に至ることができました。サポーターにはワークがスムーズに行えるよう、支援してもらいました。

コミュニティマネジメントマスター講座では災害協力シミュレーションゲーム「ダイレクトロード『海辺の町編(basic)』」を行いました。
サポーターにはコントローラーと周りにいる人役を担ってもらい、受講者は時間内に消火・救出・搬送・救護という4つのミッションをすべてクリアしました。
ゲームの後には、地域コミュニティでの災害対応が求められる理由を実際の災害時の事例も交えてレクチャを行い、コミュニティで協力して災害に対応する必要性の理解につなげました。

インフォメーションマスタークラスでは、ノーコードツールのGlideを使って、まちあるきなどに使える地図アプリの作成方法をレクチャしました。サポーターにはPC操作の補助についてもらいました。まず堺市オープンデータから、AED設置一覧、指定避難ビル一覧のデータをダウンロードしてアプリ用に情報を収集・整理しました。次にGlideを使って、情報を地図上に落とし込んで可視化しました。Glideではプログラミングの知識がなくても、マウスの操作によってスマートフォンなどのアプリを作ることができます。最後に作成した地図アプリを受講者で共有しました。一連のプログラムを通じて、ICTを活用した防災に関する情報の利活用への理解が深まりました。

最後はロールプレイ災害対応演習というカリキュラムを中心に、より災害対応力を身につけるための演習を行いました。
参加者の皆さんは、与えられた人物の設定(年齢、職業、地域活動経験など)を基に役割を演じます(ロールプレイ)。安否確認や消火・救助・避難誘導、避難所開設など発災から時間を経て変化する状況に対して「誰に」「何を」「どう頼むか」の回答を時間内(1問10分)に作成し、発表するという演習に取り組みました。サポーターも演習に参加し「調整役」として、議論のプロセスを支援してもらいました。
全部で6つの状況設定で演習を行い、コミュニティでの災害状況対応訓練の重要性の理解につなげました。

このクラスでは、インストラクター養成編として6名が終了しました。
皆さん、お疲れ様でした。

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