コロッケの日

わたしの買い物はおよそ週に1.5回だ。なんてことない、買い物が面倒なのだ。だけど何気なくその話をしたら、主婦友みんなに賞賛された。みんなはどうも、毎日に近い頻度で買い物に行くらしい。そしてうっかりお買い得品を買いすぎて、ストックが増え続けたりするのだそうだ。

正直なところ、食材の買い出しは必要なこととはわかっているが、煩わしいことこの上ない。何がそんなに嫌かって、決断を迫られること、人が多いこと、お金を払わなければいけないこと、この必要不可欠な三つが煩わしい。

うちは家族５人。食べ盛りの子供もいるので大量の食材が必要になる。週に一度と言っても、大体夕食５回分の食品を一度に買う。もちろん、朝食や子供のお弁当の材料（うちは子供が作るので簡単に作れる食材を買う）、おやつなんかも買う。するとカゴはすぐにいっぱいになって大体、２カゴ分、買い物をする事になる。

買い物の順番は、野菜（うちは野菜中心なので基本の野菜は必ずストックする）、魚（週に二回食べたいところだけど買い物の都合上、最低でも週に一回は食べる）、肉（何にでもなる豚コマを300ｇ程度と、そのスーパーでいつも激安の鶏むね肉は必ず買う）、カレールーなどの調味料類、卵、お茶（大きなペットボトルはゴミになるのでなるべく買わない。最近の流行りは日本茶の粉茶、カロリーが低く誰にでもすぐ作りやすい）、パン（５～６枚切り）や牛乳（無調整）を買う。

最近決めたルールは、買い物をした日は疲れるし、遅くなるので、すぐ食べられて手が抜ける刺身やお惣菜売り場の揚げ物、またはお寿司で済まそうという案。大体の場合、魚が食べたいので刺身を買うのだけど（サクで買って自分で切る、ツマはカイワレにすると手間がかからない）、今日は子供がトンカツが食べたいと言うので揚げ物コーナーに行った。

大変、トンカツが３枚しかない！

というわけで上の娘と話し合ってアジフライとコロッケを買うことになった。そのスーパーのコロッケは安くて美味しいし、アジフライは魚だ。ついでにいつもは家で作るマカロニandポテトサラダも購入。たまにはそれもいいのだ。うちのサラダと買ったサラダの違いがわかるのだから。

そんなわけで今日はコロッケの日だった。食事はいつも通りにぎやかに行われた。ちょっとうるさすぎるけれど。

食事の時間は子供たちはよく喋る。順番待ち状態だ。うちの子は喋りたいことで毎日いっぱいらしく、友達が持久走で過呼吸になったことやアニメの声優ネタから『鬼滅の刃』の話になったり（今日は諏訪部順一さんが出ているかどうかが争点だった）、話題は豊富だ。

そうしてご飯が済むとお茶の時間になってそれぞれ好きなことをするわけだ。

主婦友に聞かれたのは「メニューに困らないの？」ということ。実は結婚前から５年間、「きょうの料理」のテキストを買っていて（保存に困るので５年分以上は買わなかった）、どの食材はどのメニューというのが大体、決まっているのだ。それに、季節の料理、旬の食材というのもある。自ずから主菜以外の献立も決まっていく。

最近はサボりすぎだけれど、若い頃は前の日の晩から翌日の料理を決めていた。「きょうの料理」を暇な時間にめくって付箋を貼って。そういうことの一つ一つが、買い物を楽にするためのテクニックに繋がっているのだと思う。ちなみにいまは、雑誌から探すのも面倒なのでレシピがわからなくなったらクックパッド。便利な世の中だ。

毎日買い物に行くと、毎日少しずつ余計なものを買ってしまう。わたしの場合は買い物に行くと大体６千円ほどそのお店のカードにチャージしてから買い物をする。毎週の買い物の平均金額は6,500円。（外食もしますから、これにプラスになりますよ）お米でも買わない限り、その金額を大きく超えることは不思議と無い。

買い物に毎日の時間を取られるなんてわたしはゴメンだけどなぁと思う。でも結局、みんなはそうやってスーパーで毎日少しの食材を買うことを楽しんでいるんだろう。それは納得。人混みが嫌だったり、お金を払う回数が増えるのが嫌だったりするわたしが少数派なのだ。

２月７日まで小説の宣伝を貼らせてください。小説投稿サイト『カクヨム』で公開中。興味があったらよろしくお願いします。

青い鳥（月波結） - カクヨム