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『熊本くんの本棚』

『熊本くんの本棚 ゲイ彼とわたしとカレーライス』という本が12月に発売される。今日はその本を近くの書店で予約してきた。ちなみに予約しつつ買ったのは恩田陸さんの『夜のピクニック』と石田衣良さんの『4teen』。最近、青春小説がきている。

※少しずつ読み進めている村上春樹さんの本があるのだけど、新しい本をまたしても買ってしまった。

『熊本くんの本棚』の話である。おそらく人生初の、知っている人の本。どんな本、と聞かれたら、知っている人の本、と答える。カクヨムでご一緒しているキタハラさんの出版される本で、昨年のカクヨムコンの大賞を取った小説だ。

読むのが苦手なわたしも、じっくりカクヨムで読ませていただいたのだけれど、キタハラさんの丁寧な文章で織り成された物語は繊細であり、センセーショナルでもある。熊本くんが繊細であり、センセーショナルであるように。

そうなのだ。熊本くんはタイトルの通りゲイなのだ。熊本くんがゲイのアダルトビデオに出ている、というところから話は始まる。

ちなみに熊本くんは設定では「性格よし、顔よし、体よし(で合ってます?)」なんだそうだけど、わたしは長身の男性が好きだが、明らかに腹筋が割れてたりする人はちょっと怖いと思う。でも熊本くんは水泳をしていたというベースがあるので好きなタイプかもしれない。水泳をしていた人は滑らかで均整のとれた体をしている、と思っている。

そう、問題はゲイだ。昨今、LGBTが話題となっているが乱暴な言い方をすれば自分の性別や性的嗜好がはっきりわかっていれば、他の人のことはとやかく言う必要はないと思う。みんな違って当たり前なわけだし。そういう多様な世の中に生きているということをわかっていればいいのだ。生物は多様性があるからこそ、進化の可能性が増える。同性愛だと子供が増えないというのは物質的な考え方で、老人が増えて子供が少ないのは同性愛者のせいではない。

とは言えわたしは異性愛者なので、同性愛者の方の気持ちはわからない。しかし、本のタイトルに『ゲイ彼』と入っていると40過ぎたオバサンには急に敷居が高くなる……。『熊本くんの本棚』でいいじゃないか?ラノベ文庫じゃなくて文芸書なのだし。『彼と私とカレーライス』でも十分だと思うし(カレーライスは温かさを象徴するパワーワードな気がする)、『ゲイ彼』に目がいってしまって、『熊本くんの本棚』という正規のタイトルがぼやけてしまう。

キタハラさんのつけるタイトルはいつもセンスがいいなぁとうらやましく思う。『ゲイ彼』かぁ。あんまり突っ込んじゃいけないと思いつつ、人には勧めにくいタイトルであることは確かだ。17歳くらいの時ならまだしも。

まぁ、でもまだ表紙が出ていないので、表紙のデザインが良ければワンチャンかなぁ。ちょっとね、リビングの本棚に置きにくいというか。(うちの本の大半はリビングにある)噂では綺麗なイラストらしいのでそちらは楽しみだ。

どっちにしても予約しちゃった!

あとは中身を楽しみに……というのはカクヨム版と異なる部分がけっこうあるということなので。あれはどうしたのか、どうなったのか、なるほどそうなったのか、といろいろ知りたいことが書かれているに違いない。

何にしても小説家の頭の中はすごいなぁ。世界が広いんだろう。あんなことやそんなことがぜーんぶキタハラさんの頭の中にあるのかと思うと、驚きだ。キタハラさんの頭の中にはそれ以外のたくさんの世界が入ってるわけだし、人間の脳ってすごい!そんなキタハラさんの書くたくさんの世界がもっと人に読まれるようになるためには『熊本くんの本棚』がとりあえず売れなくてはならない。本屋大賞、狙っちゃってほしい。『カノホモ』のようにドラマ化されても……しにくい?いや、ドラマがダメなら映画化もあるしね、そういうマルチメディアな展開があるといいと思う。

わたしは今、低空飛行モードなので、キタハラさんをうらやんで書籍化されたいエネルギーが限りなくゼロに近い(書くのやめたいという気持ちが強い)が、キタハラさんにはぜひ売れてもらって、わたしの自慢話の主人公になってほしいものだ。本にサインも書いてもらわないと!

『熊本くんの本棚 ゲイ彼と私とカレーライス』、KADOKAWAより文芸書として12月発売です。大丈夫、BL流行ってるし!勇気を持って予約してください。……ちなみにわたしは書籍情報の画面をスマホで見せて予約しました。そういう方法もあるよ、ということで。もちろん、Amazonその他でも買えます!

プッシュ!

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