親知らずほど怖いものはない

知らないうちに生えてくる「親知らず」。わたしはそもそも歯医者が嫌い。予防接種を控えた子供のように、歯医者への一歩が踏み出せない。

虫歯はたぶんない。なぜ「たぶん」かと言うと、数年、歯医者に行ってないからだ。歯医者はヤバい。なんて言うんですか、あの「スケーリング」とか言うやつ。前回、親知らずを抜いたときに治療の最後にそれをやったんだけど、知覚過敏も身には恐ろしく辛い。情けないんだけど、最後の最後まで「あとちょっと」と自分を鼓舞して耐えた結果、貧血を起こして治療用のベッドから降りられなくなった。

恥ずかしい。

それで歯医者には近寄らないように生きてきた。歯科検査に行った方がいいのはわかってるんだけど……親知らずが生えてきてるのも前回の受診でわかってるんだけど、その一歩が出ない。よって、正月早々、歯茎の腫れに苦しんでいる。

医者ってほんと、ダメ。人より通っている病院が多いし、薬もずいぶん飲んでるんだけど、あの採血がネック。一度、丸椅子に座って採血したら、思いっきり倒れて先生にも看護師さんにもたらふく怒られた。眼前にあった机の角も危なかったし(そんなとこに置くなよ)、床でも打ちどころが悪いと死ぬんだよ、と。それ以来、迷惑かけちゃいけないなぁとベッドで採血している。情けない。

そもそも、大学の時にハタチの記念にとか言って友達と連れ立って献血に行った。皆さんも先がお分かりかと思うが、要するに献血中に気を失った。献血車からなかなか降りてこないわたしを、友人たちは心配してくれた。

ちなみに血圧は常に正常。しかし緊張すると急激に血圧が変化して脳性貧血を起こすのだと先生は教えてくれた。

もちろん、ここに書いた例以外にもやらかしている……。

そんなわけで今夜は眠れそうにないので鎮痛剤を飲んだ。少しじくじくした痛みは治っている。やれやれ。

さて、恒例の宣伝タイム。今、読者選考のあるコンテストに応募しています。恋愛小説ですが、先の読めない展開に男性読者も多いです。よかったらご一読ください。たくさん読まれてるので、たぶん、面白いです。よろしくお願いします!

しあわせって形が確実に定まってないから捕まえるのが難しいんですよね。そういう話です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?