見出し画像

「ショートショート(SS)」とは?

ショートショートと言われるとわたしたちの年代はいちばんに星新一氏を思い浮かべるが、若い世代の方はどうなんだろう? 以前、こちらの企画でショートショートを書いた時に「星新一的に」一篇書いたのだけど、それは本当に習作であって、その企画でなければ出せない代物だった。(「河童」というタイトルでnoteに残っているはず)

その後、なにかの機会でショートショートについて調べたことがあるが、長さに関しての厳密な決まりはないようだ。内容に関しては、

アイデアの面白さを追求し、印象的な結末を持たせる傾向がある。(Wikipedia参照)

とあった。

なんでこんなことを調べたのかというと、今日、書いた作文の感想に「(アイディアは面白かったけど)ショートショートとしてのオチはなかった」というようなことをいただいたので気になってしまったのだ。

そもそもこれはKADOKAWAのWeb小説投稿サイト『カクヨム』の4周年記念のイベント参加作品だ。お題が出されてから2日の間に1,200~4,000文字の作品を投稿する。再度確認すると、1,200~4,000文字の作品で、ショートショートとは書いていない。確かに短いものだが、どちらかと言えば掌編かなと思う。けれどカテゴリーはどうでも良くて、規定では長さを守れと書いてある。

わたしはあまり短編を書くのが得意ではないけれど、4,000文字ならちょうどいいかなぁと3,000文字程度の作品を上げた。テーマは『四年に一度』ということだったので、考えた末に閏年の2月29日に亡くなった彼氏のお線香あげに行く話にした。というのも、閏年の誕生日やオリンピックというのは月並みかなと思ったので変化球だ。

このエンディング……短編なのでネタバレなしで行きたいのだけど、一人称の風景描写で終わっていく。確かにショートショート的に終わらせるならその手前、死因がわかった時点でバシッと切るほうが良かったかもしれない。わたしもどこで切るかは迷った。蛇足としてのエピローグは避けたい。なので、主観的な感情で流れていく作品の終わりに風景描写を付けることで余韻を持たせたかった。読者に考える時間を持ってほしかった。

池澤夏樹氏の『スティルライフ』のエンディングだったと思うが、雪の降る中で物語は閉じたように思う。別作品だったらごめんなさい。また、村上春樹氏の『ノルウェイの森』のエンディングも、主人公が漂泊して海岸で慟哭するシーンで終わると思ったがあのエンディングの余韻の残し方も好ましく思っている。

なので今回の作品もヒロインの胸にいろいろ行き交う気持ちを、風景描写でくくったのは悪くないんじゃないかと個人的には思っている。いや、むしろ加筆して1万文字作品にしてもいいかなと思うほどの出来だと自分では思うのだが?

でもそれとは別の次元で読まれない気はする。暗いし。こんな閉塞した世の中で暗い話が流行らないのはわからないではない。しかも今回は後味悪いイヤミスみたいな感じなので。

イヤミスみたいになったのは、今の講座の影響があるかもしれない。ミステリー小説講座なので。自分でも書いてみて、なるほどこれはミステリーテイストがあるな、と思ってしまった。『恋愛』カテゴリーに入れましたが。

自分としては4,000文字の中に起承転結があればそれだけで立派だと思うし、そこに個性が出ればなお良いと思う。

あー、でも明るい話の方が好まれるのは今日、よくわかった気がするなぁ。

この企画、ほかの参加作も4,000文字以下なので読みやすい。そんなわけでTwitterの宣伝ツイートを見ては読むことにしています。カクヨム民のみなさん、【KAC応募作】であることをはっきり明記してね。ツイート見つけたらできるだけ読みます。

このところ、書くのが滞っていたのでちょうどいい感じ。自分が最後の5作目まで出せるかわからないけど、たまにはいろんな方の作品をのぞくのも楽しいものです。

さて、お待ちかねの宣伝タイム。前述の『四年に一度』がテーマの作品に飛びます。今回はPVとかアカウント持ってないと、とかそういうのはないので興味があったらぜひ読んでみてください。3千文字強になります。

よかったら感想いただけるとうれしいです。珍しい作品ですし、特に。アカウントがあれば応援コメントに、なければこちらのコメント欄でもけっこうです。ひと言からOK! お待ちしております。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?